経営コンサルタントが発見!長財布はお金持ちの必須条件
最近、富裕層で話題になっている本がある。タイトルは『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』。いかにもお金持ちや、その予備軍が興味を持ちそうな刺激的なタイトルである。
お金持ちの財布には共通点が多く、スマートな色や形をしているという。特に重要なことは、すべて長財布で、二つ折りの財布を使っている人はほとんどいないということだ。著者の亀田潤一郎氏は経営コンサルタントで、仕事柄興味を持って、多くの社長の財布を見せてもらった結果、長財布がお金持ちの必須条件だということがわかった。
では、なぜ財布の形とお金の保有額がリンクするのだろうか。それは、お金の気持ちになって考えればわかることだ。誰でも狭くて窮屈で、散らかった場所には行きたくないし、滞在したくもない。反対に、広くて余裕のある場所には進んで足を運んだり、その場所で腰を落ち着けたくなる。
つまりお金の立場からすると、二つ折りの財布などより、長財布の方が居心地がよいのだ。お金持ちは、お金を自分の人生のパートナーとして認めて、相手の気持ちになって考えているからこそ、敢えて長財布を使っているのだ。実際、長財布はズボンのポケットには入らないので、使い勝手が悪いという人も多い。それでも、ここはお金の気持ちに立つということが大切なのだ。
一般の人たちの中に、お金は自分の人生の重要なパートナーだと、真剣に考えている人はどのくらいいるだろうか。お金はなくては生きていけないので、大事なものだとは認識していても、自分の人生を豊かにしてくれるパートナーだとはなかなか思えないものだ。
逆に、お金に執着するのは汚いとか嫌らしいと考える人も多いが、自ら嫌っていては、相手もこの人と一緒にいたいと思えないだろう。お金を敬遠することで、お金と親しくなる機会を自ら奪っているのだ。 ここが、一般大衆とお金持ちの決定的な違いなのかもしれない。(次ページへ続く)