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満員電車でも、音で読書を
オーディオブック、日本で普及するか

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2011/07/10 10:30

 オーディオブックとは、書籍を朗読したものを録音した音声コンテンツのことで、カセットブックやカセット文庫、CDブックなどもオーディオブックに分類されている。

 オーディオブックの普及が進んでいるアメリカでは、2009年度の売り上げが約9億ドル(約730億円)に達したと推定されているほか、グラミー賞にはオーディオブック部門が存在し、人気作品や発売されたばかりの作品がオーディオブックとして販売されるなど、市民権を得ている。

 一方、日本のオーディオブック市場は欧米に比べ小規模で、有名俳優による小説の朗読や著名人の講演、落語、漫談、怪談などのライブ録音などがカセットブックとして販売されたものの、広く普及することはなかった。車で移動するのが一般的なアメリカと異なり、電車で移動する人が多い日本では、利用する機会が少なかったことが理由として考えられている。

 しかし近年、デジタルオーディオプレーヤーやスマートフォンが普及し、通勤や通学時の混雑した電車内でもオーディオブックを楽しめるようになったことから、日本でも売れ始めている。

 オトバンクが運営するオーディオブックの配信サービス「FeBe」には、語学だけでなくビジネス書や自己啓発・資格・教養・実用書など、さまざまな分野のオーディオブックが販売されている。ベストセラーには、話題となった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(1680円)」や、ナポレオン・ヒルの「巨富を築く13の条件(2100円)」などのほか、NHKのラジオ講座の放送分をコンパクトにまとめた「入門ビジネス英語(1200円)」がある。

 また、米アップルの「iTunes Store」には、人気のオーディオブックを集めた本棚もあり、タイトルは数千種類におよぶ。ジャンルも幅広く、伝記、ミステリー、コメディー、古典、自己啓発などがある。全体で売れているのは「NHKラジオ英会話」などの語学系で、価格は600円~1200円。ジャンル別では、ビジネス系の「東洋経済 オーディオマガジン(300円)」が、伝記では飯島愛さんの「プラトニック・セックス(900円)」などが上位にランクインしている。

 オーディオブックの普及が進むにつれ、新しいコンテンツが日々加わっている。近い将来、本や雑誌は「読む」だけでなく「聴く」ことも選択肢の1つに加わっていくのかもしれない。

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