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利益を逃さず精神的につらくない、最低運用期間・許容ドローダウンの決め方

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2011/08/18 10:00

利益を逃さず精神的につらくない、許容ドローダウンの決め方

 ドローダウンとは、ピーク資産から資金が減っている状態、つまり「損している状態」のことです。大きなドローダウンが発生すると、期待値の高い取引ルールを使っていても精神的ストレスから運用を続けることができず、結果、その後訪れるリバウンド上昇を取れずに終わってしまうことが多いのです。

 これは東日本大震災後の相場で、多くの人が体験なさったのではないでしょうか。

 とはいえ、損失の金額が大きいほど、冷静に運用を続けることは難しくなります。そこで、運用している取引ルールのドローダウンが最大どれくらいになるかを把握し、この金額を超えるまでは運用を継続できるよう、「目安」を知っておく必要があるのです。

 この目安もなんとなくで決めても、追い込まれた状況下では守ることはできません。基準として使えるのが、取引ルールを専用ソフトで検証すると出てくる「過去最大のドローダウン」です。過去これだけのドローダウンがあったわけですから、再度発生することも十分考えられる……という発想です。「過去最大のドローダウン」に、精神的に耐えられないようであれば、その売買ルールを運用することはできません。

 さらにルールを運用し続けていれば、いつか必ずもっと大きいドローダウンに発生する可能性があります。過去起きた以上のことは未来に起こらないという理屈はありません。そのため許容ドローダウンは過去最大のドローダウンより多めの数字にするのが基本です。

 普通の人が耐えられるドローダウンの目安は総資金の20%程度です。そのため検証上での最大ドローダウン率は15%以内に収めておくとよいでしょう。

 どうしても許容ドローダウン率に収まらない!という場合には、総資金を増やして市場投入金額をそのままにすると、簡単に最大ドローダウン率を下げられます。具体的に言えば、総資金150万円でルールを考えていた場合は、総資金を300万円にして市場投入量を150万のままにするのです。「余裕資金を手元に置くことで精神的不安を取り除く」という技なのですが、これがシンプルで一番効果的です。


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著者プロフィール

  • 船越 英和(フナコシ ヒデカズ)

    有限会社ツクヨミ 代表取締役。
    1970年生まれ。ゲームソフトのプログラマー、Windows用パッケージソフト開発、組み込み系エンジニアを経て、2005年に有限会社ツクヨミを設立。 本業のソフトウェア開発経験と、趣味である投資経験を生かし、2008年からシステムトレードソフト イザナミ の販売を開始。 2010年、大手証券会社プログラムトレーディング部門への導入、公立商業高校への投資教材としての納品を実現。
    システムトレードという素晴らしい投資手法を世に広めるために鋭意活動中!

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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