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電子書籍市場拡大、15年度には2000億円か
懸念は、読書離れと低い値引率

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2011/07/30 18:00

 インターネットメディア総合研究所が発表した「電子書籍の市場動向調査」によると、2010年度の電子書籍市場規模は650億円と推計され、2009年度の574億円から13.2%増加した。牽引しているのはコミックを中心としたケータイ向け電子書籍で、2010年度の市場規模は572億円となり、全体の88%を占めている。一方、スマートフォンやタブレット端末向けの新たな電子書籍は約24億円と推計され、2009年度の6億円から4倍に急成長している。

 こうした動向についてインターネットメディア総合研究所は、「今後の日本の電子書籍市場では、ケータイ向け電子書籍市場の拡大は頭打ちになるものの、新たなプラットフォーム向け電子書籍市場が急速に立ち上がり、2015年度には2000億円程度まで拡大する」と予測している。

 一方で、GMOジャパンマーケットインテリジェンスが、東アジア主要4カ国の日本と韓国、中国、台湾の14−49歳の携帯電話所有者を対象に実施した「読書行動と電子書籍端末の利用意向に関する調査」によると、過去1年間に本を1冊も読んでいない人の割合が最も多いのが、日本で22.9%、以下、韓国の14.6%、中国の11.6%、台湾の7.1%となり、4カ国のうち読書離れの傾向が最も強かった。

 また、オンラインブックストアで書籍を購入する理由を尋ねたところ、「大幅な値引きがある」と回答した割合が、台湾が76.9%、中国が82.8%、韓国が86.3%だったのに対し、日本だけが41.0%と少なかった。日本には、出版を前提とした契約や、再販価格維持制度、関係者間での利権などがあるため、電子書籍は紙版書籍とほぼ同じ価格で販売されている。こうしたことがアンケート結果に反映されているとみられている。

 日本の電子書籍市場が今後さらに拡大を続けると予測される一方で、「日本人に読書離れの傾向がある」「再販制度や著作権など、解決しておかなくてはならない問題がある」など、課題も残されている。電子書籍の普及をさらに加速させるためには、こうした課題の解決が必要になりそうだ。

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