2007年IPOのおさらい
こんにちは、フィスコの岡村です。
今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、今回は昨年のIPOを振り返るとともに、今年のIPOを予測したいと思います。昨年は、全部で121社の企業が新規公開を果たしました。一見すると「結構多いじゃん」と思われるかもしれませんが、昨年と比べれば67社も減少しています。

また昨年の上場社数の減少ですが、その原因としては、
① 上場審査が依然より厳しくなったこと
② 日本株市場、とりわけ新興市場の急落で、市況悪化を嫌気して上場を先送りにしたベンチャー企業が多かったこと
などが考えられます。
初値の公募価格に対する上昇率平均は+49.6%
さて、昨年上場した121社ですが、初値の公募価格に対する上昇率平均で+49.6%での着地となりました。これも、一見すれば、「おっ!」と思う好パフォーマンスかもしれませんが、これでも2003年以降では最低の水準です。

数値上は、社数も減ったし、上昇力も落ち込んだことで、市場関係者間では「IPOは本当に人気がなくなった」なんて落胆の声もよく聞こえました。
本当にそうなのでしょうか?