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東大卒のプータローが嗜む極楽生活
年収100万円で「好きなことしかしない」は贅沢か?

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 憧れの年収1億円プレーヤーでも、月生活費3万円の年収100万円のプータローでも、心境は同じ。誰もが知りたい「節約すればするほど生活が豊かになる」という“秘けつ”は?

年収100万円のプータローが嗜む極楽生活とは?

 東京大学経済学部卒、大手酒類メーカー勤務、広報マンとして活躍。いうならば、人もうらやむ、将来を嘱望された超エリート社員。それが30歳で……突然退社し、その後、年収100万円で暮らすプータローに変身した。

 通常なら、仕事上で何か大きなミスを犯したか、はたまたトンでもないトラブルを抱えたか、それ相当の理由があると想像できるが、まったくそうではなかった。

『年収100万円の豊かな節約生活術』(山崎寿人著)

 現在も定職を持たず、プータロー暦20年で、毎月の生活費3万円で暮らしている。さぞかしつましい生活をおくっているかと思えば、食事や趣味も、存分に愉しめるような心豊かな毎日なのだ。もちろん、無駄な出費を抑えて、節約を心がけながらではあるが、チマチマせずに愉しめる、優雅な生活とはどんなものだろう。

 そんな一部始終を公開したのが、今年6月に発売された『年収100万円の豊かな節約生活術』(山崎寿人著)という本である。これまでにも、同じようなテーマの本はよくあったが、節約術がセコすぎてストレスがかかり、すぐにギブアップしそうな方法だったり、その人しかできそうもないような、特別な生活術だったりが多かった。

 どんなに節約に努めても、心や体が病んでしまっては何にもならない。ところがこの本では、本当に、いまからすぐにでも実行できそうなヒントやアイディアがいっぱい詰まっていて、読んでいるだけでも心豊かな気分にひたれる。そのあたりを少し紹介してみよう。

「脳みそのそぞろ歩き」がプロ顔負けの料理を生み出した

 著者の山崎寿人氏のモットーは、無理をしないで、好きなことをして生きていくこと。言葉にするのは簡単だが、そうできずにイライラする毎日をおくっている人がほとんどのはずだ。

 彼の生活を垣間見てみよう。プータローなので当然定期的な仕事はなく、出勤の必要もないが、ただ漠然とプラプラしているわけではない。毎日のルーティンワークとして、朝昼晩の食事の自炊、散歩をしながらの買い出し、ハーブなどベランダ菜園の世話、健康維持のための簡単なトレーニングをおこない、その他、必要に応じてそうじや洗濯をするが、通常のビジネスマンのように時間に追われることはない。

 逆に時間を持てあましてしまうこともあるので、その時は空白の時間として、何も考えず、脳みそを空っぽにしておくらしい。イメージ的には、脳内を自分の体から切り離して、ボーッとしておく。脳みその“放牧”状態ともいえるだろうか、その間は思索や瞑想、妄想など何でもありで、「空白」というのがいちばん近いようだ。あとから、何を考えていたのかと聞かれても、答えられない状態――まさに「脳みそのそぞろ歩き」状態なのである。

 “そぞろ歩き”の行き先はどこかというと――料理、サッカー、野球、フィギアスケート、ゴルフ、スキー、ジャズ、クラシック、心理学、脳科学、宗教史学など。

 スポーツには造詣が深く、特にサッカーは熱狂的で、日本代表と川崎フロンターレを愛している。範囲は広きに渡るが、ただ単に観る、聴くとか、知識を増やすというだけでなく、それぞれをテーマにして、思考回路を広げていくということだ。

 たとえば料理なら、節約しながら新鮮な食材を使い、いかに美味しい味をつくるかに絶えず思いを巡らせているのだ。試行錯誤を重ね、創意工夫を繰り返し、知恵を絞ることこそ、脳みその“そぞろ歩き”の目的となっている。

 その結果、頻繁にホームパーティを開いて、友人たちの舌を唸らせるほどの腕前になったのだ。彼のことを、プータローとして心配していた友人たちを安心させるばかりか、その味に惹かれて、通い詰める輩まで現れる。(次ページへ続く)


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