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「マイホームは意外と買えるもの」
税理士がその仕組みを説明します

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2011/09/16 10:00

昨年末にマイホームを購入した坂尾さんは、「こんなことならもっと早く買うんでしたよ」と笑う。これまで住宅の購入を避けていた同氏がなぜ決意したのだろうか。(バックナンバーはこちら)

夢のマイホームをお得に手に入れろ

 共働きの坂尾さん(仮名)夫婦は、昨年末にマイホームを購入した。愛妻家の坂尾さんは毎日のようにマイホームの購入をせがむ妻に恐々としていたが、昨年とうとう購入に踏み切ったという。なぜ購入を決意したのだろうか。

 坂尾さん曰く「知り合いの税理士に住宅ローン減税の話を聞いて、購入する気になりました。まさかこんなに税金が少なくなるなんて思いませんでした。こんなことならもっと早く買うんでしたよ」。

住宅ローン減税とは

 住宅ローン減税は家を購入すると減税されると勘違いされている方も多いが、正しくは、住宅ローンを借りている人が、一定の要件を満たすことで、12月末の住宅ローン残高の一定割合を、その年の所得税の納税額から控除(減税)するというものである。

 一定の要件については以下の他、細かく条件が定められている。

1. この減税を受ける年の合計所得金額が3,000万円以下
2. 返済期間が10年以上の分割返済による借入金
3. 新築や購入した住宅の床面積(登記上面積)が50m2以上であり、その2分の1以上が居住用
4. 生計を一緒にしている親族からの取得でないこと

 また新築か中古かで条件が異なるので、確認が必要である。なお購入した翌年に確定申告を行わなければならないことにも注意が必要である。

所得控除と税額控除の違い

 上記の住宅ローン控除は税額控除というものですが所得控除と税額控除の違いについて触れておく。

 例えば、所得(収入ではない)が198万円あるとする。基礎控除38万円は所得控除であるから、
 198万-38万=160万
となり、160万円が課税所得となる。

 所得税は課税所得に所得税率をかけるので、
 160万×5%=8万円
となり、8万円が所得税となる。つまり、所得税率が5%の人は38万円の所得控除をすることによって税額が19,000円少なくなる。

 所得税は累進課税のため、もっと所得の多い人だと所得税率があがり10%で38,000円、40%の場合は152,000円所得税が少なくなる。

 それに対し住宅ローン控除は20万円だとすると、20万円全額が控除される。税額控除は所得控除と違って、所得税の計算後の税額から控除されるので税金額そのものが少なくなるのである。

 一般のサラリーマンにとって、税額控除が強烈な減税であることは明らかである。(次ページへ続く)


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