MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

大卒初任給、大企業と中小企業で明暗
採用活動後倒しなど、就活に影響か

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2011/11/27 14:00

 厚生労働省が15日に発表した、2011年の賃金構造基本統計調査によると、大卒の初任給は前年比2.3%増の20万2000円となり、男女別では男性が20万5000円、女性が19万7900円で2年ぶりに増加した。春に大学を卒業した学生の就職率は過去最低の91.0%に落ち込み、その後に発生した東日本大震災の影響が懸念されたものの、初任給の増加は景気の先行き不透明感がひとまずぬぐい去られたような印象を受ける。

 ただ、全体が回復基調にあるわけではない。企業の規模別に調べたデータでは、常用労働者1000人以上の大企業の大卒初任給は4.5%増、常用労働者が100~999人の中企業で2.5%増と伸びた一方、常用労働者10~99人の小企業では3.3%減とマイナスだった。また、高卒初任給は0.8%減の15万6500円になるなど、明暗が分かれている。

 こうした状況を目の当たりにすれば、学生の就職希望先が安定した規模の大きい企業へ集中し、競争はさらに激化することが予想される。

 一方で、エン・ジャパンがこれから就職活動を行う学生1056名を対象として、10月に実施した「2013年度新卒採用 就職・採用活動アンケート」によると、20.8%の学生が「何から手をつけていいか分からない」という悩みを抱えていた。また、10月の就職活動の内容が「自己分析」(23.8%)や「学内のガイダンス・イベント参加」(18.6%)にとどまっており、なかなか進展していない様子がうかがえる。

 これは、就職活動の制度変更による影響とみられる。例年なら、大学3年生は10月から合同企業説明会参加やエントリーシート作成など、就職活動を本格化させている。しかし、大学から採用活動早期化是正の要望を受けた日本経団連が、今年から企業の採用広報活動の開始時期を2カ月遅らせて12月1日以降としたため、新しい制度で学生たちは戸惑っているようだ。

 来年の就職活動は、東日本大震災のあった今年より、さらに厳しいものになるとの見方もある。とはいえ、学生1人が実際に就職できる企業は、結局は1社。その最適な1社の内定を獲得できるよう、周囲の状況に惑わされず、がんばってもらいたい。

【関連記事】
おしゃれなふんどし「しゃれふん」で世界を目指す 広告・SEO一切ナシで目立つ方法とは?
「香川を代表する讃岐うどんの老舗として、安売りはできない」 ネットショップ開設19年、うどん本陣山田家の今後の戦略
「10分完売のチョコレートビールをきっかけにネットショップに力を マニア向けから一般の人にもわかりやすく」
食品と電報の掛け合わせアイデア商品『マシュマロ電報』が大ヒット!軌道に乗るまでわずか3ヵ月の秘訣とは
日本の一級品を世界へ!グローバルECサイト「MONOHUB」、たった3人の起業物語

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5