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軽症患者の救急外来受診増加で、医療現場に負担
特別料金導入でも、受診者減は3割

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2011/12/18 14:00

 夜間や休日に救急診療を行う病院で、緊急な治療を必要としない患者の受診が増えている。そのため、一刻を争う患者や重症の入院患者への診療に支障が出るほか、医師の過労も問題になっている。そこで、休日や夜間に救急外来を受診した軽症患者に「時間外診療特別料金」を導入する病院がある。

 例えば、日本医科大学千葉北総病院では、休日や夜間に救急外来を受診した場合、入院の必要のある患者や、紹介状持参者、緊急の処置が必要な患者などを除いて、時間外診療加算料金として5250円を徴収している。時間外診療加算料金の金額は病院ごとに異なり、米沢私立病院では3000円になる。こうした加算料金の導入で、必要な救急医療体制を整えようとしているが、思惑どおりに効果が出ていないようだ。

 メドピアが運営する医師コミュニティサイト「Med Peer」が、医師を対象に行った調査によると、「時間外診療特別料金を導入していない」が68%に達した。また、「時間外診療特別料金を導入している」と答えた医師のうち、「軽症患者の受診数が減った」と答えたのは34%にとどまった。なかには、「軽症患者の受診数が減らないだけでなく、クレームの数が増えて余計に忙しくなった」と答えた医師も4%近くいた。

 十分な効果が得られていないことについて、「生活保護の人や小児など、いつ受診しても診察料が変わらない患者が多い」「特別料金の存在を知らずに受診している」「料金をもっと高くしなければ効果がない」といったコメントがあり、制度の問題だけでなく、周知徹底がされていないことにも問題があった。

 特別料金を設定することで、重症患者が受診を控える可能性もあることから、導入に慎重な病院もあり、時間外診療特別料金だけでは問題は解決できないのかもしれない。

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