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「自炊」技術進化で、電子書籍ブーム加速
著作権の問題も浮上

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2011/12/23 14:00

 自分で漫画や雑誌、書籍をデジタル化することを称して「自炊」と呼ぶ。これは、もともと大手掲示板サイトの2ちゃんねるで使われていた言葉で、由来については、自身で作り出すために「自炊」となったという説や、自身でデータを吸い上げる「自吸い」が転じたとの説がある。

 自炊の手段としてポピュラーなのは、裁断機などを使って本を裁断し、スキャナで読み取ってデータ化する方法。ただし、この方法では書籍の復元はほぼ不可能となる。

 一方、株式会社さいこちは12月19日、紙媒体の書籍を裁断することなく電子化できるiPhone用カメラアプリ「JUCIE(ジューシイ)」の販売を開始した。その仕組みは、本を裁断する代わりに手でページを押さえ、見開いた状態をカメラで撮影する。そのため、裁断してスキャンした場合に比べて品質は大幅に低下するが、手軽な自炊が楽しめる。通常価格170円で、12月20日現在はリリース記念期間限定セール中のため、50%オフの85円となっている。

 また、書籍の電子化を業者が行うことを「自炊代行」や「スキャン代行」と呼ぶ。こちらは1冊100円程度から依頼が可能とされるが、今年2月には、著作権法に違反するとして、日本書籍出版協会が自炊代行業者に警告を出した。

 9月5日には、作家やマンガ家ら122人と大手出版社の角川書店、講談社、光文社、集英社、小学館、新潮社、文芸春秋など7社が、自炊代行業者約100社に対して質問書を発送した。さらに、12月20日には作家の東野圭吾さん、浅田次郎さん、漫画家の弘兼憲史さんらが、自炊代行業者2社に対し、スキャンの差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。

 電子書籍端末や携帯端末は日々進化しており、ユーザーのニーズとともに電子化の流れは加速している。一方で、著作権をはじめとして、日本では高額とされる電子書籍の価格など問題は少なくないようだ。

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