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廃業相次ぐ銭湯を救うか
「テルマエ・ロマエ」とコラボで利用率3倍に

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2011/12/25 14:00

 日本の伝統文化の1つである「銭湯」だが、いまや風前の灯。だが、この危機的状況をマンガの力が変えるかもしれない。

 銭湯の歴史は古く、平安末期の京都が発祥と言われる。日本人の清潔で健康的な暮らしに、また地域のコミュニケーションの場に、かけがえのない施設だった。ところがこの銭湯、近年廃業も相次ぎ、その存続自体が危ぶまれている。

 東京都の場合、2000年に都内に1273あった銭湯の数は、昨年末には801に減った。そして利用者の年間延人数も、2000年の5646万4000人から、昨年は3020万4000人となり、この10年で毎年約47の銭湯が消え、263万人以上の利用客減となった計算だ。

 銭湯業界としても、この事態を打破するべく、イベント他さまざまな対策を打ち出してきたが、起死回生には至らなかった。しかしこの冬は、人気の銭湯マンガがこの窮地を救うかもしれないと期待が高まっている。

 「テルマエ・ロマエ」(ヤマザキマリ/エンターブレイン)は、古代ローマ時代の浴場と、日本の風呂(銭湯)をテーマにしたタイムスリップ・コメディ。これまでに累計500万部を突破し、2012年1月にはテレビ(フジテレビ)放映、また4月には実写版映画(東宝)が公開予定となっており、ますます話題になりそうだ。

 同マンガは、これまでも展覧会や旅行会社とのタイアップ企画はあったが、今度は銭湯の番となった。現在、川崎浴場組合連合会(神奈川)に加盟する銭湯では、2012年2月26日(日)までの期間「テルマエ・フロマエ」キャンペーンを展開している。期間中に加盟する市内66の銭湯のうち3つ利用すれば抽選で特製タオル、全てを利用すれば特製Tシャツが進呈される。

 さらにこのキャンペーンには、地元Jリーグ球団の川崎フロンターレも、地域密着企画の一環「いっしょにおフロんた~れ」として協賛。市内の高津湯(川崎市高津区)では、所属する中村憲剛(MF)、楠神順平(MF)両選手が、いまや日本には2人しかいない銭湯絵師のひとりから手ほどきを受け、男湯・女湯に自画像を描いた。

 川崎市の銭湯の場合、昨年も川崎フロンターレとともに同様のイベントを実施し、前年比3倍増の利用率となったという。今回は「テルマエ・ロマエ」人気も加わったことで、昨年以上の盛り上がりをとの期待がかかる。なお川崎市の銭湯の入浴料金は、大人450円、中人180円、小人80円となっている。

 これから寒さも本番。銭湯の広い湯舟につかってリラックスすれば、冷えた身体と、疲れた心を癒してくれる特効薬になりそうだ。たまには銭湯へ出かけてみてはいかがだろう。

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