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日立金属(5486) 中国のレアアース輸出制限は、懸念材料

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2011/12/28 18:00

<株価の上振れは限定的>
予想ROE9%台に対し11年9月末実績PBR1.4倍弱に割安感が無い。中国のレアアース輸出制限は、同社の収益圧迫要因になる可能性が高く、大きな懸念材料といえよう。このため、株価の上振れは限定的であろう。
<中国、レアアース輸出量制限>
28日の日経新聞に中国がレアアース輸出量を制限するとの記事が掲載された。なかでも中重希土を制限するという内容。中十希土にはHEVやEV、HDD向け希土類磁石には欠くことのできない素材であるディスプロシウム(Dy)が含まれている。中国は世界の9割に当たるレアアースを生産しているが、中でも中重希土は、中国がほぼ独占している状況。米・豪州で開発が進むレアアース鉱山は、いずれも軽希土であるため、今回の輸出規制による中重希土の市況再上昇は必至といえよう。
<コスト面への影響大きい>
HEVなどエコカーの生産拡大が見込めるだけにDyが充分に入手できなくなると、その生産量に影響を及ぼしかねないといえよう。自動車向けはDy使用割合が最も高い。Dyは、ネオジ焼結磁石の弱点である耐熱性を向上させる特徴があるためだ。ちなみに、質量ベースではDyの使用量は1割程度に過ぎないと推測されるが、原料コストでみると半分近くを占めている模様。このため、今回の規制強化に伴い、Dy市況が再急騰の可能性が高く、コストアップ要因になろう。(溝上 泰吏)
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【提供:TIW

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