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拡大を続ける「収納ビジネス」市場
毛皮、ワイン収納等高付加サービスで利用者獲得

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2012/01/28 22:00

 「収納ビジネス」とは、自宅やオフィス以外の場所に、物を預けたり保管したりするスペースを有料で貸し出すビジネスのこと。倉庫事業者が展開している「トランクルーム」や、不動産事業者などが展開している「レンタル収納スペース」「コンテナ収納」などがこれに当たる。

 矢野経済研究所は、2011年10月~12月、収納サービスを展開する主要事業者18社を対象に、「収納ビジネス」の市場調査を実施した。それによると、2011年度の全国の収納ビジネスの市場規模は455億5,000万円と推計され、前年度を17億6,000万円上回った。さらに、2012年度の全国の市場規模は2011年度を上回る473億9,000万円と予想されており、市場は拡大を続けている。

 内訳をみると、倉庫事業者が展開している「トランクルーム」の2011年度の市場規模は、前年度比4.7%増の33億1,000万円と推計されている。不動産事業者などが手がける「レンタル収納スペース」「コンテナ収納」は、前年度比4.0%増の422億3,000万円である。

 市場拡大の背景には、リーマンショック後、オフィスビルの空きスペースや空き地が増加し、それを収納ビジネスに活用する業者が増えたことがある。単なる場所貸しではなく、荷物の特性や必要量に合わせて価格が設定されていたり、配送サービスが整っていることなどが、利用者を引き付けているようだ。

 たとえば日通は、自社の流通網を利用して、引越しとトランクルームがセットになったお得なプランを提供。自宅を建て替える際に、建て替え期間中の家財の保管に最適なシステムとなっている。また、インターネットで集荷から保管、配達までを提供する「ネットインクローゼット」も提供。たとえば、自宅のパソコンを操作して、トランクルームに預けたゴルフバックを、直接ゴルフ場に送ることもできる。

 三井倉庫は、完全空調のトランクルームで、衣類や毛皮、着物などのほか、美術品の保管を行っている。ワインの保管用に温度や湿度、光、振動などを理想的にコントロールした完全定温定湿管理のセラーもあり、ワインに最良の熟成環境を提供している。

 ユーザーの要望にきめ細かく対応する「収納ビジネス」は、これからも市場の拡大が続きそうだ。

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