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進化を遂げる国民食、納豆
手が汚れない、トースト用など工夫がヒットへ

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2012/04/21 16:00

 富士経済の「2012年 食品マーケティング便覧」によると、納豆の市場は年々縮小している。2010年が1,112億円、2011年は夏場の計画停電による生産調整が災いし、見込額は1,053億円。2012年は回復見込みだが、あくまでも2010年の水準に戻るだけのことで、このままでは業界の衰退は必至との声もある。

 そんな中、納豆メーカー各社は納豆の市場拡大には消費量を増やす必要があると考え、新商品の開発に余念がない。

 例えば、商品の容器に工夫を凝らしたミツカン(愛知)の「金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆3P(45g×3/165円)」が好調だ。今年1月から関西以西で発売を開始した同商品の特徴は容器にある。

「金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆 3P」

 通常の納豆の容器には、納豆本体、フィルム、そしてたれの袋の順で入っているが、こちらはフィルムをなくし、たれをふた部分に内蔵した。食べる際は、ふたを切り離して2つに折るだけで、手を汚さずにたれが出る仕組みとなっている。また納豆を収めた部分も、混ぜやすいように丸形に変更した。この斬新なアイディアの容器に入った納豆は、消費者の支持を受けて売上げが伸び、販売エリアも3月は東海・北陸、4月からは関東・甲信越に東北と順調に拡大中だ。

 また、朝食にお米やパンをとるなら、パンにつける納豆があってもいいとの発想がもとで誕生したのが、タカノフーズ(茨城)の「ごぱん納豆」。超小粒納豆を使用し、糸引きは弱めで納豆特有のニオイも抑え気味。ご飯にかけてもパンに塗ってもよく合う新タイプの納豆だ。

「ごぱん納豆 バターしょうゆ風味」

 第1弾は、2011年8月に発売された「ごぱん納豆 バターしょうゆ風味」。珍しさも手伝い、たちまち月間60万食を売上げた。そして今春は第2弾「ごぱん納豆 カレーたれ(40g×3P/176円)」が登場し、こちらも第1弾同様に話題を集めている。

 さらに、最新の研究では、含まれるポリアミンに骨量の減少抑制効果があることが発見されるなど、健康面でますます重要視されつつある納豆。しかし、独特のニオイなどで、納豆を敬遠する人も少なからず存在している。そこで登場したのは、納豆をサプリメント感覚で食生活に取り入れようとする商品だ。それが鹿児島の納豆メーカー、しか屋が手がける「納豆カプセル(90粒/3,000円)」と「納豆粉末(100g/2,400円)」。1日の摂取量はカプセルで3粒、粉末なら2g程度が適量だそうだ。

「納豆カプセル」(画像、しか屋オンラインショップより)

 味や食べ方のバリエーションが増える納豆。健康のためにも、あらためて納豆を見直してみるのもよさそうだ。

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