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市名売却で話題の泉佐野市、なるか借金解消
まずは4年間で、財政健全化団体から脱却を

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2012/04/29 16:00

 大阪府泉佐野市は、本来であれば関西国際空港の恩恵で、飛躍的な発展を遂げている予定だった。しかし現実には、2009年に財政健全化団体へ転落し、いまや財政破綻寸前の窮地に追い込まれている。

 原因は予測の甘さ。1994年の空港開港による税収アップを見込み大型投資した副都心計画「りんくうタウン」などの不振で、みるみる赤字が増えていった。2011年現在で、歳入と歳出の差は約8億7,000万円の赤字と厳しい状況だ。

 そこで泉佐野市では、2020年までに赤字解消を目指す長期ビジョン「泉佐野市財政健全化計画」に加え、2011年から2014年までの税収目標を明記した「泉佐野市財政健全化実施プラン」を策定。まずは4年間で、財政健全化団体からの脱却を目指す。この実施プランで、先頃「市の名前も売却か」と注目を集めたネーミングライツ(命名権)に関するプランも登場した。

 このネーミングライツの計画、今年に入って一気に拡大し、期間は当初の1年から5年に延び、対象は市の名称だけでなく、市役所庁舎や市道の名称、市職員の制服などへの企業広告を募るという。実際に名乗りをあげる企業の有無は別にして、市名売却なる発表は泉佐野市の窮状を世に知らしめた点や、ネーミングライツに関する告知としては効果絶大だったかもしれない。

 また昨年9月、泉佐野市が総務省に協議を依頼した関西国際空港を結ぶ連絡橋(スカイゲートブリッジ)の通行税「空港連絡橋利用税」も、総務大臣の同意を取り付けることができた。この同意で、泉佐野市は車1台につき100円の利用税を課し、年間で3億円の税収を目指している。

 江戸の昔、泉佐野市周辺は、廻船業で財を成しその名を全国にとどろかせた豪商「食野家(めしのけ)」や「唐金家(からがねけ)」のホームグラウンド。また日本のタオル産業の発祥地として、あとざらし製法の「泉州タオル」は、現在も大人気のブランドだ。そんな商才に長けたご先祖様たちにあやかれるか。泉佐野市の今後の動向に注目したい。

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