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大正製薬ホールディングス(4581) トクホン規模のM&Aでは力不足

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2012/05/23 18:00

<OTC医薬品の厳しい環境続く>
純粋持株会社移行後の株価は一時上昇する場面もあったが今春は低調である。OTC医薬品市場は5期連続マイナス成長になるなど同社売上高の2/3を占めるセルフメディケーション事業(以下SM事業)は厳しい環境が続く。同1/3の医薬事業は抗菌剤が堅調だが、販促費増などにより収益力は今一歩だ。SM事業はアジアOTC事業などを相次いで買収し、12年7月にはトクホンを完全子会社化するが、SM事業を浮上させるには力不足の感がある。医薬事業も糖尿病治療剤(SGLT阻害剤、フェーズ?V)の成功を待つことになろう。こうした状況を映し株価は暫く低迷する可能性が強いと予想する。
<12/3期は1.0%増収、12.9%営業減益>
12/3期は大正製薬の11/3期と比べ(以下同じ)1.0%増収、12.9%営業減益。SM事業はリポビタンなどドリンク剤、毛髪剤リアップなどが減収となったがアジアOTC事業、12/3期買収したマレーシアHOE社は順調。医薬事業は抗菌剤ゾシン、同ジェニナックが伸長、抗菌剤では本邦トップシェアとなったが営業利益は治験費、販促費が嵩み減益。 13/3期会社予想は2.7%増収、3.7%営業減益。増収要因はアジアOTC事業、営業減益要因は人件費などの販管費増。株価は持株会社移行前においては実績PBRで0.8〜0.9倍程度であり、現時点ではややオーバーバリュエーションになっていると考える。自社株取得に向けうる手元キャッシュは潤沢だが、最近実施(11年12月〜12年3月、上限280万株、150億円)したばかりなので株価への材料とはならないと予想する。(森田 青平)

【提供:TIW

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