ご飯のおいしさを引き立てる「ふりかけ」。新米の季節を前に、各社が新製品を続々と発表している。
現在、食生活の多様化により国内における米の消費量が低下している。総務省「家計調査」によると、2011年には1世帯当たりの米を購入した金額がパンを購入した金額を初めて下回った。
一方、農林水産省が発表した「チーズの需給表」によると、チーズの国内消費量は、2011年度で28万4,382トンとなり、前年度に比べ8.8%増加、これまでの最高値であった2007年度の27万9,191トンを上回り過去最高を記録した。

そんな中、森永乳業はチーズとごはんの意外な組み合わせが楽しめる「クラフト チーズでごはん!?」を9月1日から全国で発売する。温かいごはんにチキンコンソメをブレンドしたチーズをふりかけて、電子レンジ(500W)で約30秒加熱するだけで、ドリアのような味わいが楽しめるという。希望小売価格は190円。
また、株式会社ピックルスコーポレーションは、9月1日から「ご飯がススムキムチ味ふりかけ」を発売。同社の売れ筋商品「ご飯がススムキムチ」の甘辛いキムチの味を再現したふりかけで、ご飯がすすみそうだ。オープン価格。
さらに株式会社永谷園は、健康を意識している人をメインターゲットにした機能性ふりかけ「胡麻のススメふりかけ」「小魚のススメふりかけ」「海藻のススメふりかけ」を8月20日より全国で発売。価格は198円。

同社によると、ふりかけ市場は、昨今の内食化傾向を追い風に拡大しており、また食へのニーズとして機能性食品など健康感があるものに注目が集まっているという。そこで、手軽に日頃の食生活に取り入れやすい「ふりかけ」で機能性のあるこのシリーズを発売することで、ふりかけ市場をさらに活性化することを狙いとしている。
ご飯のおいしさを引き立てながら、健康という観点からも期待が高まるふりかけ。米の消費量拡大につながるヒット商品が飛び出すか、注目が集まる。
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