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反日デモに商機を見出す、さすがの中国人
売行き好調、愛国ステッカーとは

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2012/09/29 14:00

 中国にとって「反日」とは、実に都合の良い言葉だ。このひと言で、国内は一致団結し、新たなビジネスチャンスも生まれる。

 今年の9月29日で国交正常化40年を迎える日本と中国。皮肉にもこの節目ともいえる時期に、両国の関係は再び悪化している。きっかけは日本政府による尖閣諸島の国有化。日中互いに譲れぬ領土問題で、ついに中国各地では「反日」「日本製品ボイコット」を声高に叫ぶ民衆のデモが発生した。

 特に今回の反日デモは激しさを極めた。一部都市では日系企業の施設へ投石、放火、挙げ句の果てには略奪ありと、まさに暴動の様相を呈した。ただし、このデモが人々の自発的な行動かといえば、そうでもないようだ。そこは一党支配が続く社会主義のお国柄、随所に政府、共産党の思惑が見え隠れする。

 参加者には政府・共産党からの日当ありともなれば、幼少時から徹底した反日教育を受け、愛国無罪が浸透する人々にとってみれば、反日デモはさながら政府公認・党主催の無礼講イベント。参加しない手はない。今回の反日デモでも、1人日当100元(約1,200円)が支給されていたとも報じられた。

 しかし、今回の反日デモは、政府・党の予想以上の“盛り上がり”を見せて、中国全土に拡大していった。そんな中、北京公安当局他より、一斉に反日デモの禁止通告が発表され、事態は沈静化へと向かい始めた。火の粉が中国政府にも降り掛かる可能性や10月の中国共産党大会を意識して、抑制したとみられている。

 一方で中国人といえば、ユダヤ、インドと並び、世界の三大商人と称せられる人々。この「反日」ムードを見逃すはずがない。中国メディアによると、自動車販売店が日本車ではなく中国製自動車の購入を呼び掛けたり、日本車に乗る中国人に向けて、デモから愛車を守る「愛国ステッカー(1枚1元・約12円より)」が売り出されたりしている。同ステッカーは、中国語で「壊さないで。この車、メーカーは日本でも製造は中国」「車は日本だが、心は中国」などと書かれたものが各種あり、いずれも好調な売れ行きだという。

 これまでも反日を巧みに使って、国内を引き締めてきた中国。だが、今回の一件は策士策に溺れた感も否めず、尖閣諸島のみならず沖縄も中国領と真顔で主張するなど、いささか暴走気味だ。国際舞台での交渉ごとを最も苦手とする日本は、今後も繰り出されるであろう中国の主義、主張を看破し、対処できるか。両国の関係は、まだまだ予断を許さない状況だ。

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