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あなたはSuica派?PASMO派?
交通系電子マネー事情あれこれ

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2012/10/24 12:00

今や、毎日の生活に欠かすことができなくなった交通系電子マネー事情を今回は特集します。

Suicaが変えた世界

 SuicaはJR東日本が発行する鉄道系電子マネー。2001年11月にスタートしてすでに11年の歳月が経っている。Suicaが導入されたことで朝夕のラッシュ風景が一変した。それまでは、新宿、渋谷などのターミナルでは切符や磁気カードでの入場だったために、駅員が対応に手間取り、しばしば改札に長い列ができていた。それが、Suica導入以降はカードを読取機にかざすだけで、0.2秒という早さで通過できるようになった。停滞することなく、人の流れはスムーズになった。

 Suicaには非接触型ICカード(フェリカ)が搭載されており、Suicaを読取機に10センチメートル以内に近づけるとチップに入った情報を感知して改札の扉を開ける仕組みになっている。処理時間の速さもあるが、カードをかざすだけで改札の扉が開くので、魔法のカードを使っているような感覚が広く大衆に受けた理由と思われる。

 

電子マネーを自慢げに使いこなす高齢者も登場

 私は毎月のように全国の消費生活センターを回って講演をしている。クレジットカードや電子マネーの上手な使い方や気をつける点を話している。そして、どこに行っても講演の前に「どんな電子マネーをお持ちですか?」と聞くことにしている。とくに首都圏では電子マネーの利用が盛んなので必ず聞いてみる。すると社会の変化がよく分かる。5年前は全体の2割ほどがパラパラと手をあげたものだが、最近はほとんどの人が手をあげる。今やほとんどの人がSuicaをもっている。

Suica・PASMO の1か月あたりの電子マネー利用件数

 2012年5月末で、SuicaとPASUMOの発行枚数は6,000万枚を越えており、交通系カードは首都圏ではもはや必需品になっている。しかも、以前は若者が中心だったものが、いまは60、70歳以上の高齢者も自慢げにもっている。むしろ若者より高齢者の方がよく使い込んでいるようだ。小銭がいらないし改札を通るのもラク、しかも、券売機に立ち寄って掲示板の地図を見上げて行き先の小さな文字を読まなくてもよいという点がウケている。

 また、Suicaはプリペイドカードなので、あらかじめ入金した金額が分かっており、入金額はせいぜい2万円ということもあって、クレジットカードのように知らないまに使いすぎて多重債務になる危険性もないという面も魅力的だ。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 岩田昭男(イワタアキオ)

    1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程終了。月刊誌記者を経て、現在、流通、クレジットカード、電子マネーに強いジャーナリストとして活躍中。著書に『「信用偏差値」あなたを格付けする』(文春新書)、『電子マネー最終戦争』(洋泉社)など多数。最近は宝島社やプレジデント社からクレジットカード&電子マネー、スマホ関連のムックを精力的にだしている。最強のカード選び『岩田昭男のカード道場』、スマホで電子マネーを使ってお得をとる方法を解説した『岩田昭男の三点セット診断』、また『All About』でクレジットカードガイドを務める。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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