MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

お米で地域活性化なるか
日本の米の原点「旭1号」復活の背景とは

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2012/10/28 12:00

 新米の季節が到来した。今秋は幻のお米を食してみてはいかがだろうか。

 収穫の秋を迎え、日本人の主食「米」も新米の季節になった。最近は、全国各地で新しい銘柄も栽培され、今年も「つや姫(山形県)」や「おいでまい(香川県)」など続々と登場している。

 この新種の米栽培ラッシュの背景には、地元の活性化や先行きが不安視される農業を盛り返すために、より作りやすく消費者にも受け入れられる新たな作物をという地域や生産者側の考えがあるようだ。加えて、決断の時期が迫るTPP問題を見据えて、日本の米の国際的な価値やブランド力をより一層アップさせる狙い、さらには消費者のグルメ志向も影響している。

 そんな中、着実にファン層を拡大している2つの米がある。いずれも美味しい米の代名詞であるコシヒカリと縁が深い。

「旭1号」

 まず、一つめは「旭1号」。これは、昭和初期においてはポピュラーな米だった。しかし栽培の難しさや、成長の遅さがネックとなり、次第に栽培農家は減少し、やがて消えていった。だがその美味しさから、復活を望む声も多く、ついには1987年に熊本県で奨励品種に採用された。関係者の努力の末、平成の今、蘇った。現在インターネット通販で「無肥料無農薬(5キロ1袋)」を4,250円で購入することができる。味は、これぞ米の美味しさと称される旭1号。それもそのはず、この旭1号をベースに品種改良が行われて誕生したのが、現在のコシヒカリやササニシキなどお馴染みの銘柄だ。いわば旭1号こそ、日本の美味しい米の原点と呼んでも差し支えないだろう。

「龍の瞳」

 また、今から12年前、岐阜県で栽培するコシヒカリの中から偶然発見された新種をもとに、美味しい米へと昇華させたのが「龍の瞳(龍の瞳・本社:岐阜県下呂市)」。通常のコシヒカリと比べ、1粒が約1.5倍と日本一大粒の米で、粘りや弾力に富み、独特の甘みを持つ銘柄だ。炊きたては当然ながら、冷めても絶品でお弁当にも最適だという。また栽培についても無農薬、もしくは農薬使用は通常の3分の1程度に抑えた2通りの方法しか認めないと、極めて厳格なようだ。こちらもインターネット通販で購入ができ、価格は例えば「2012年産誘起JAS米(5キロ1袋)」なら7,100円となっている。

 米は、ひと昔前なら大名の懐具合を石高(こくだか)で表現するように、経済の礎であった。そんな米は、現代においても地域経済の浮沈を握る存在といえそうだ。

【関連記事】
おしゃれなふんどし「しゃれふん」で世界を目指す 広告・SEO一切ナシで目立つ方法とは?
「香川を代表する讃岐うどんの老舗として、安売りはできない」 ネットショップ開設19年、うどん本陣山田家の今後の戦略
「10分完売のチョコレートビールをきっかけにネットショップに力を マニア向けから一般の人にもわかりやすく」
食品と電報の掛け合わせアイデア商品『マシュマロ電報』が大ヒット!軌道に乗るまでわずか3ヵ月の秘訣とは
日本の一級品を世界へ!グローバルECサイト「MONOHUB」、たった3人の起業物語

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5