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明暗分かれる百貨店業界、苦戦する小規模店
しり目に前年度49.1%売上増の一人勝ち店も

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2012/11/03 12:00

 百貨店業界を取り巻く経営環境は依然として厳しいようだ。新規出店で業績を伸ばす百貨店があるものの、規模の小さな百貨店は苦戦している。

 日本百貨店協会は10月22日、9月の全国百貨店売上高概況を発表した。調査対象となったのは全国の百貨店86社の249店舗。

 調査結果によると、9月は化粧品が活況に推移したほか、高級時計や宝飾品等の高額商材が好調だった。また、尖閣問題の影響が懸念されている訪日外国人の動向は、影響が一部に出ているものの、売上高はプラス0.6%、購買客数はプラス9.1%と、プラス圏で推移した。

 しかし、月初から中旬まで続いた記録的な残暑の影響で、主力の秋物衣料が月の前半で低調に推移したほか、2度にわたる台風や大雨など天候不順の影響から入店客数が伸び悩み、売上高総額は4,338億円、5カ月連続で前年同月比マイナスとなった。

 多くの百貨店が苦戦する中、2ケタの伸び率を達成した百貨店もある。その1つ、「ジェイアール西日本伊勢丹」は、1997年開業以来の2号店となる「JR大阪三越伊勢丹」を昨年5月にオープンした。伊勢丹の「ファッション力」や三越の「文化性」を生かした店舗づくりを行い、関西初ブランドを展開するなどして、多くの顧客を集めた。その結果、2011年度の売り上げは前年比49.1%増を達成した。

「JR大阪三越伊勢丹」ホームページ

 一方、帝国データバンクは10月25日に、主要百貨店94社の2010年度(2010年4月期~2011年3月期)、2011年度(2011年4月期~2012年3月期)経営実態調査の結果を発表した。

 報告によると、調査対象となった主要百貨店94社の2011年度の売上高合計は、6兆6,720億円となり、前年度比で0.8%減少した。内訳をみると、「増収」が24社(25.5%)で「減収」が70社(74.5%)だった。

 また、2011年度の損益が判明している91社中、黒字は60社(65.9%)、赤字は31社(34.1%)で、なかでも売上高「100億円未満」の小規模な百貨店が苦戦していることが明らかになった。

 一部で明るい材料がみられるものの、国内の景気は円高やデフレなどの影響が続いており、百貨店業界を取り巻く経営環境は厳しいようだ。

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