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業績のわりに取締役年俸低めの企業も 増収増益の介護・福祉・医療業界の収支を見てみる

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 パナソニックやシャープを筆頭に、業績予想の下方修正を余儀なくされた企業が相次ぐなかで、今期の増収増益を視野にいれているのが介護用品や福祉用具各社である。ベッドや車イス、白衣、補聴器、紙オムツを手がけている各社の儲け具合などを見ていこう。

内需型では数少ない成長分野、介護・福祉・医療関連

 本格的な高齢化社会を迎えていることで、介護や福祉、医療関連は、内需型産業のなかでは数少ない成長分野とされている。事実、パラマウントベッドホールディングス(HD)、フランスベッドHD、カワムラサイクル、ナガイレーベン、リオン、ユニ・チャームの6社はいずれも、今期の業績予想は増収増益である。

 ベッドメーカーのパラマウントベッドHDとフランスベッドHDは、高齢者施設向けベッドの製造販売や介護ベッドのリース事業などを展開。

 カワムラサイクルは車イスの専業メーカーで、主な顧客は医療機器商社や福祉用具レンタル業者。同社のルーツは自転車メーカーで、現在は、文房具のホッチキスや建築用の釘打機で知られるマックスの子会社だ。

 医師や看護・介護職員向けなどの白衣を手がけているのがナガイレーベン。リオンは補聴器メーカー。幼児用や高齢者向け紙オムツ、生理用品、ペットフードなどの大手がユニ・チャームである。各社の前期における儲け具合を確認しておこう。

高齢者向けベッド、営業利益ではパラマウントベッドに軍配

 パラマウントベッドHDの前期は6か月の変則決算だったが、生産高と仕入高の合計は約268億円。それに対して売上高は、生産高・仕入高合計の1.2倍に相当するおよそ324億円だった。そのパラマウントベッドHDの前期の収支を1万円のベッドにたとえると、原価が5,411円、経費は2,981円で、本業の儲けを示す営業利益は1,608円だった。

 一方、フランスベッドHDの前期は、原価が5,555円、経費は4,118円で、営業利益は327円である。両社とも原価率は55%前後だが、経費のちがいもあって、営業利益はパラマウントベッドHDがフランスベッドHDを上回っているということ。

 12年9月の中間決算の実績や来年3月の年度決算予想も同じ構図。ちなみに、パラマウントベッドHDの今期の予想売上高は、インドネシアやタイ、中国など海外での販売が好調に推移していることもあって655億円となっている。


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