電子マネーでかしこく家計管理

「電子マネーの上手な使い方」というテーマで中部地方のある町で講演した。その時に聞いた話が記憶に残っている。近くにイオン・モールができたので、毎日通って得しているという女性がいた。彼女はWAONを使うようになって感謝しているという。どういうことかというと、それまではクレジットカードを使っていたから、お金の管理が苦手だったが、電子マネーであらかじめチャージできる。そこで、毎月の食費分だけ2万円を入れて管理するとうまくいくようになったというのだ。これなど意外な電子マネーの活用方法だ。
イオン、イオンモール、マックスバリューなどのイオン系列店が近くにあったり、よく行くなら、ぜひもっておきたいのが電子マネーWAON。買い物の利用で、200円で1WAONポイントたまり、1WAON=1円で、利用できる(還元率0.5%)。ライバルといわれるセブン&アイグループのnanacoの100円=1ポイント(還元率1%)に比較すると、還元率では半分でしかないが、ポイントを得る機会が豊富なことが利点だ。
「WAON」の発行枚数等(2012年9月末現在)
累計発行枚数:約2,770万枚
月間利用件数:約5,780万件
月間利用金額:約 950億円
月間利用単価:約1,640円
利用可能箇所:約152,000箇所(自販機、ドライバー端末約93,000箇所含む)
イオン系列店で使えば、毎日のように割引やポイント倍付けなどのキャンペーンがある。例えば、毎月5、15、25の5のつく日はWAONポイントが2倍になる「お客さまわくわくデー」だ。毎月20、30日の「お客さま感謝デー」では5%割引も受けられる。最近は、55歳以上を対象としたGGカードも発行されて、毎月15日は「GG感謝デー」でWAONポイント2倍&5%オフになる。状況にあわせて日を選び、まとめ買いをするのが賢い利用方法だ。
カードと組み合わせたポイントの貯め方
また、先に触れたように、WAONはプリペイド型で先にお金を入金して使う方式。1,000円単位でチャージでき、上限5万円まで入るので、たいていの買い物は間に合う。イオン系のイオンカード(WAON一体型)、イオンカードセレクト、WAONカードプラスなどWAON搭載のクレジットカードを使えば、WAONへのチャージでポイントをためられる。
提携先が多いのもWAONの特徴。吉野家やマクドナルド、ファミリーマート、安楽亭など、ショッピングのついでにこうした店舗を利用してWAONポイントをためるのもいいだろう。

WAONでうまくポイントをためるには、イオン銀行が発行するキャッシュ+WAON一体型クレジットカード「イオンカードセレクト」を使うのがおすすめだ。すでに述べたようにイオン系列店で毎月5のつく日は「お客さまわくわくデー」でWAONポイントが2倍になるほか、毎月20、30日には5%割引になる「お客さま感謝デー」。さらに、公共料金の支払いで、1件につき毎月5ポイント、給与口座の指定で毎月10ポイントたまる。また、WAONのオートチャージで200円で1ポイントたまるのも見逃せない。WAONへのオートチャージは、何種類かのクレジットカードが対応しているが、オートチャージで、ポイントがたまるのはこのクレジットカードだけだ。おトクを取るならぜひこのカードを活用したい。(次ページへ続く)