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冬の寒さがジーンズ需要を促進か
ユニクロにエドウィン、リーバイスの戦略とは

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2012/12/22 18:00

 ジーンズカジュアル市場が元気を取り戻しつつあるようだ。矢野経済研究所「ジーンズカジュアル市場に関する調査結果2012」によると、2011年国内ジーンズカジュアルウェア小売市場は、1兆1,480億円と前年の1兆1,594億円を下回った。しかし、メーカー各社の付加価値製品やオリジナル性ある製品開発などによって、2011年後半より市況は緩やかながらも回復基調に向かっているとみられている。この付加価値に挙げられるのが、冬の防寒機能だ。

 かつてg.u.から990円ジーンズを売り出した株式会社ファーストリテイリング(本社:山口県宇部市)は、2010年よりユニクロのジーンズブランド「UJ」を立ち上げ、販売力の強化と世界を視野に入れた展開には不可欠な高品質をアピールする。いまの季節では、男性には風を通しにくい特殊フィルムを生地に挟んだ防風ジーンズ「暖パン(3,990円)」が、また女性用にはあのヒートテック糸をデニムに織り込んだ発熱保温ジーンズ「ヒートテックジーンズ(3,990円)」を販売する。前者は東レと世界的なデニム生地メーカーであるカイハラ社と、後者はカイハラ社との共同開発で生まれた防寒に特化したジーンズとなっている。

「WILD FIRE」

 一方、独自のブランドである「エドウィン」をはじめ「リー」「ラングラー」(ともにアメリカ)などの国内での製造・販売も手がけるのが、日本を代表するデニムメーカーであるエドウィン(本社:東京都荒川区)だ。最近、証券投資の失敗で200億円以上の損失と、本業以外の話題で世間を賑わしているが、世界初の女性用ブランド「サムシング」創設やストーンウォッシュ加工など、そのオリジナル性や技術に対する評価は高い。同社の冬用ジーンズには、表地は伸縮性に富むデニム、裏地にポリエステル起毛素材、中間の特殊フィルムの3層構造が外気を遮断し体温を逃がさない「WILD FIRE(ワイルドファイア・8,925円他)」がある。

 さらに、2011年からプレミアム戦略に舵を切り、ブランドイメージの向上を図るのがリーバイ・ストラウス・ジャパン(本社:東京都港区)。今年も秋には東京・新宿にグローバルコンセプトストアと位置づける店舗をオープンさせるなど、ブランド「リーバイス」の高級化路線は着々と進み、その効果も上々のようだ。そんなリーバイスの冬の寒さ対策製品が「パイロフト(1万2,600円)」。これは、天然ユーカリが原料のパイロフト素材を使ったジーンズで、特殊な断面構造が空気をためるポケットを作り暖かさをキープする。この冬は、ライフスタイル雑誌とのコラボレーションで生まれた特別モデル(1万3,650円)も販売され好評だ。

 寒い日が続き、冬用ジーンズへの需要も期待させる今日この頃。ジーンズメーカーに、追い風となるかもしれない。

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