MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

2017年PB食品市場、3兆2,093億円まで拡大か
ビール類やワイン、パウチ惣菜が急拡大

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2013/02/16 14:00

 富士経済は1月29日、2012年10月から12月にかけてプライベートブランド(PB)食品の市場を調査分析した結果を「PB食品市場の最新動向と将来展望2013」として発表した。

 PB食品市場(小売ベース)の市場規模を見ると、2012年は前年比9.4%増の2兆6,385億円の見込み。2017年には2012年比33.1%増の3兆2,093億円まで拡大すると予想されている。

 なかでも注目は、ビール、発泡酒、新ジャンルビール風味アルコール飲料が対象の「ビール類」。2012年の市場規模は前年比58.7%増の522億円と見込まれている。ビール類のPB化は、生協などがいち早く進めていたが、ビール大手4社の受託が進まず、市場はわずかだった。しかし、2008年に「トップバリュ 麦の薫り」「セブンプレミアム ザ・ブリュー」が発売されたことにより注目を集め、それ以降、市場が急拡大した。2012年は「セブンプレミアム 100%MALT」の発売が大きなインパクトを与えた。引き続きコンビニエンスストア業界では、ビールメーカーと共同開発する動きが続いているという。

 一方、「ワイン」も注目されている。2012年の市場規模をみると、前年比30.0%増の130億円と見込まれている。ワインブームにより市場全体が拡大しているが、安価なPBワインはワインを飲みなれていない層も手を出しやすく、カクテルドリンクなどほかのアルコールの需要を奪う形で市場は拡大している。さらに市場拡大するためには、単身者向けのハーフボトルの展開や、値頃感の高い大容量商品など、需要に合わせた商品開発が鍵になりそうだ。

 「パウチ惣菜」も注目されている。2012年の市場規模は前年比22.6%増の163億円が見込まれている。これまでも煮物は定番商品として展開されていたが、近年ではサラダ類が販売を伸ばしている。また、コンビニなどでは男性顧客だけでなく、主婦やシニア層の需要を取り込んでおり、2017年には市場規模を279億円まで伸ばすとみられる。買い置きが可能な点が、消費者から支持されているようだ。

 PB食品市場は、大衆化した品目を低価格で販売することで消費者の支持を獲得し、大きな市場が形成されてきた。今後も新たなPBブランドの開発の動きが続いており、継続的に市場が拡大すると予想される。

 一方で、自社ブランドが自社のほかのブランドとシェア争いをする「共食い」現象が見られたり、知名度の高い商品の低価格販売、さらには、PBブランドの乱立により伸びが鈍化する品目もある。

 PB食品は成長分野ではあるものの、これからは価格面だけでない新たな価値の提供や、販売戦略の工夫を凝らしていく必要がありそうだ。

【関連記事】
おしゃれなふんどし「しゃれふん」で世界を目指す 広告・SEO一切ナシで目立つ方法とは?
「香川を代表する讃岐うどんの老舗として、安売りはできない」 ネットショップ開設19年、うどん本陣山田家の今後の戦略
「10分完売のチョコレートビールをきっかけにネットショップに力を マニア向けから一般の人にもわかりやすく」
食品と電報の掛け合わせアイデア商品『マシュマロ電報』が大ヒット!軌道に乗るまでわずか3ヵ月の秘訣とは
日本の一級品を世界へ!グローバルECサイト「MONOHUB」、たった3人の起業物語

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5