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じわじわ人気の「ジビエ料理」
野生動物による農作物被害防ぐ手立てとなるか

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2013/02/24 16:00

 農林水産省によると、毎年200億円の野生鳥獣による農作物被害が報告されている。「ジビエ料理」の普及が、問題解決につながるか。

 農林水産省は1日、平成23年度の野生鳥獣による農作物被害状況について、全国の被害状況を発表した。

 それによると、鳥獣による平成23年度の農作物被害は、被害金額が226億2,700万円で前年度比で約13億円減少、被害面積が10万3,400ヘクタールで前年度比で6,700ヘクタール減少した。一昨年の平成21年度の被害金額は213億2,700万円で、被害面積は10万1,900ヘクタールだった。

 主要な獣種別の被害金額をみると、シカが83億円で前年度比で5億円増加、イノシシが62億円で前年度比で6億円減少、サルが16億円で前年度比で2億円減少などとなっている。

 こうした被害を受け、捕獲した鳥獣を「ジビエ料理」として地域の名物にし、「食べる」という部分で里山の深刻な状況を改善しようと、昨年5月に有志により日本ジビエ振興協議会が設立された。

 ジビエとは、狩猟で得た野生鳥獣の食肉を意味する言葉で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化。フランスなどでは、ジビエを使った料理は自分の領地で狩猟ができるような、上流階級の貴族の口にしか入らないほど貴重なものだった。

 日本ジビエ振興協議会はこうした精神を受け継ぎ、狩猟などで捕獲した食肉の流通網を整備し、ジビエ料理を産業として確立させることで、鳥獣被害対策につなげたいと考えている。

 官民一体となって、対策に乗り出している事例もある。北海道はローソンと提携し、捕獲したエゾシカの有効活用を推進する「シカの日」PR事業を行っている。なじみの薄いシカ肉を新しい食材として一般家庭でも食べることができるよう普及を進め、消費拡大へのきっかけにするのが目的。昨年2月と8月には、エゾシカ肉を使ったお弁当とおにぎりを、ローソンの店舗で期間限定で販売した。札幌グランドホテル総料理長らの監修のもと、本格的な味わいに仕上げた。

 ジビエ料理の普及が、農作物被害や野生動物の適正な個体数管理といった課題の解決につながるか、今後の動向が注目される。

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