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無料か有料か、入山料徴収で揺れる富士山
自然保護の費用捻出に苦心

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2013/03/10 14:00

 静岡県と山梨県にまたがり、そびえ立つ「富士山(3,776メートル)」。神々しいその姿は、遠くから眺める分には、いまも昔も変わらない。しかし、美しい自然の維持はなかなか難しいようだ。

 自然の美しさを維持するには、2つの大きな柱がある。ひとつは保全のための費用。そしてもうひとつは、マナーの向上。これは、いわゆる「旅の恥はかきすて」を、いかに改善するかということだ。どちらも重要でそれなりの資金も必要だが、ない袖は触れない。そこで浮上するのが、入山料徴収問題だ。

 入山料の徴収は、これまでに何度も議論され、導入がうわさされては見送られた経緯があるが、今回はかなり実現性が高い。その背景には、今年はユネスコ(国際連合教育科学文化機関)にて、世界文化遺産への登録可否の決定が行われるからだ。今年5月には、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)からの勧告があり、富士山の保全問題が指摘されるとみられている。

 静岡、山梨両県の知事は、これらを踏まえて、富士山の5合目以上を目指す人を対象とし、金額は500円から1,000円、関係者の同意が得られれば今夏からと、具体的な数字や導入時期を口にしており、実施に意欲的だ。

 一方、入山料徴収とは異なる視点で、富士山の美しい自然を後世まで残そうと尽力する団体もある。NPO法人 富士山クラブ(本部:山梨県南都留郡)は、1998年の設立以来、人と自然の共生についての教育に熱心だ。たとえば「富士山姉妹山交流プロジェクト」もそのひとつ。

 これは世界各国の富士山に似た形の山々と「姉妹山」提携を行い、民間ボランティアの交流や情報交換を通じて、山岳自然の保護について考え、行動しようという試みだ。これまでにアメリカのレーニア山(4392メートル/ワシントン州・マウントレーニア国立公園)と、ニュージーランドにあるナウルホエ山(2,291メートル/ニュージーランド北州・トンガリロ国立公園)の2山と調印が交わされた。なお、これら同クラブの活動は、会費(個人:年1口3,000円、法人:年1口2万円)や寄付金でまかなわれている。

 たびたび入山料徴収の話がもちあがる富士山。世界文化遺産登録の可否は6月に決定予定で、山開きは7月とあまり時間がない。果たして結論はいかに。

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