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野球で町おこしなるか
四国と北海道の自治体の取り組み

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2013/03/16 12:00

 日本では幅広い年代に人気のスポーツといえば野球だ。そんな野球をテーマに、地域活性化に取り組む町もある。

 そんな町の一つに、四国の徳島県東部にある「阿南(あなん)市」があげられる。

 阿南市が、野球で町を活性化させようと取り組み始めたのは2007年であった。きっかけは、この年の5月に市内に完成した「徳島県南部運動公園野球場(愛称:JAアグリあなんスタジアム)」だった。この球場のフィールドは黒土と天然芝、ナイター設備も完備。両翼100メートル、中堅122メートルあり、甲子園よりも広い。阿南市では、さっそく「野球をするなら阿南市で」を合言葉に「野球のまち構想」に着手した。以来、2010年には野球のまち推進課も創設され、全国の野球愛好者に向けての誘致活動に励んでいる。

 例えば、1泊2日で1名1万2,000円の「野球観光ツアー」は、試合と観光がセットになった旅行プランだ。試合で使用するのは、もちろんJAアグリあなんスタジアム。さらに対戦相手や審判員の手配から、試合中はスコアボードには出場選手名が表示される。バッターボックスに向かう際には、ウグイス嬢による選手紹介もある。また野球にちなんだ名産品の開発も盛んだ。1箱9個入り950円の和菓子「球(きゅう)」は、卵の黄身を混ぜたあんに生クリームと練乳を加え、アンズを包んで焼いたもの。

 そんな努力のかいもあり、2011年に阿南市を訪れた宿泊客ののべ人数は、前年と比較して2倍の約4,000人となった。さらに2012年末には、日本プロ野球選手会より同市を応援する旨が発表された。野球で町おこしという、阿南市の取り組みは順調に進んでいるようだ。

 ところ変わって、北海道夕張郡の栗山町に注目してみよう。

 今年、北海道移転10年目を迎えたプロ野球チームの日本ハムは、道内各地の町おこしを応援するプロジェクトをスタート。栗山町と、現在日本ハムの監督である栗山英樹氏とは、監督就任以前から親交の深い町だ。同姓が縁で、同町の観光大使でもある栗山氏は、2000年に東京から栗山町へ移住。2002年には、私財を投じて「栗の木ファーム球場」を作った。球場のイメージは映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台となった畑の中にある球場だ。内外野には天然芝が敷き詰められ、外野フェンスはトウモロコシやヒマワリと、まさに映画に登場した球場そのものだ。もちろん実際にプレー(使用料無料、要予約)することもできる。

 これから本格的な誘致活動が始まる季節となる。各自治体は昨年以上の成果を出せるか、注目が集まる。

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