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進む、企業のビッグデータ活用
蓄積データからパソコン故障を事前に告知も

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2013/04/21 12:00

 ITの進化はとどまることを知らないようだ。クラウドの勢いが一服したかと思えば、今度は膨大なデータ群である「ビッグデータ」の出番のようだ。

 ビッグデータとは、インターネットの発達やIT技術の進歩によって蓄積した、構造化されていない膨大なデータのこと。ビジネスや社会などさまざまな面で、ビッグデータの分析や活用が期待されている。

 IT調査会社のIDCジャパンが発表した、日本国内のビッグデータ分析関連サービスの市場予測によると、その市場規模は2011年が142億5,000万円、2012年が197億、そして2014年には400億円を突破し、2016年には765億円に達するとしている。

 ビッグデータの活用は着々と進んでおり、新商品の開発をはじめ、店舗の品ぞろえや陳列方法、さらには婚活などでの利用も見られる。

 たとえば、パソコンの故障予知もそのひとつだ。ビッグデータを活用することで、ノートパソコンの不具合の原因となる内蔵HDD(ハードディスクドライブ)の故障を事前に検知することが可能になるという。

 これは、東芝が同社の企業向けノートパソコンの管理ツール「東芝スマートクライアントマネージャー」用に開発した新機能で、今年中の商品化が予定されている。開発の際には、同社パソコン搭載ソフトウエア「東芝PCヘルスモニタ」から取得したHDDの稼動データサンプル166万台分に、修理センターに蓄積された故障HDDのデータを加えて分析した。

 また、NECは「インバリアント分析技術」と呼ばれる技術を用いて、「大規模プラント故障予兆監視システム」を開発した。ビッグデータのなかにある特有の事象や、それぞれの情報の関係性(インバリアント)を自動的に抽出し、モデル化。そのモデルと一致しない事象をサイレント障害として検知する。

 同システムでは、工場や発電所といった施設に数万個単位のセンサーを設置。センサーから連日得られる情報をもとに、各施設の正常な状態を定義している。これが物差しとなり、各種情報を分析し続ける。そして万一、定義とは異なる情報を得れば、故障の可能性としてプラントの管理者へ警告が出されるという。

 ビッグデータは活用次第で、これまでの社会では想像もしなかったことが実現できるかもしれない。次はどんな分野でビッグデータが活用されるのか、その動向に注目が集まる。

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