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バス存続をかけた取り組み、いろいろ
企業協賛やクラウド導入でコスト減

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2013/04/21 16:00

 手軽で便利な移動手段であるバスは、鉄道と並び欠くことのできない存在だ。しかし、当然のことながら、赤字が続けば存続は難しい。この春も、東京ではレインボーブリッジ経由でお台場へ向かう「虹01系統」が、大阪では2002年から運行されていた「赤バス」が姿を消した。

 とくに移動手段の選択肢が少ない地域では、バスの廃止が死活問題となる場合もある。

 現在、利用者が少ない地域で主力となるバスの運営形態は、「コミュニティバス」と「デマンドバス(デマンド対応型交通)」がある。

 コミュニティバスは、小型のバス車両などを使い、既存の路線を補完する形で運行されるもの。1995年に武蔵野市(東京都)でスタートした「ムーバス」を機に、全国に普及した。また、デマンドバスは、利用者の要求(Demand)により運行が行われ、ワゴンタイプ車両などに乗り合うのが基本スタイルだ。

 もちろん、2つの運行形態はいずれも完璧ではない。コミュニティバスには、安い運賃設定による収入面に問題があり、現に大阪で廃止となった赤バスはコミュニティバスだった。一方デマンドバスでは、システム構築や運営費が高額で、その捻出が難しい。さらに共通する悩みとして、利用者の意見をどこまで反映するかの判断に苦慮する点がある。

 そんな中、三重県では、新しい視点からバス問題の解決を目指している地域がある。

 四日市市北部を走る「生活バスよっかいち」は、地元自治会が中心となって設立したNPO法人「生活バス四日市」が運営するコミュニティバスだ。運営資金は、運賃の100円と企業の協賛金でまかなわれている。同バスは、たとえ遠回りや停留所の位置などが非効率であっても、利用者の使い勝手が良ければ問題なしをモットーとし、利用者の意見を重んじるのが特徴だ。現行の運行コースとダイヤは、徹底した利用者ヒヤリングの末に生まれたという。

 さらに、伊勢神宮にも近い玉城町(たまきちょう)で実験が進む「元気バス」は、東京大学大学院が考案したデマンドバスの一種「コンビニクルシステム」だ。こちらはクラウド・コンピューティングを採用し、大幅なコストダウンを図った。さらに、独自の運行管理ソフトウエアが、寄せられた利用者の要求を的確に選別し、最適な運行計画を策定。事前に会員登録が必要だが、料金は現時点では無料となっている。

 それぞれ実情に合ったバス運行を確立するために、全国各地で試行錯誤が続いているようだ。

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