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鉄道4社が共同、駅「恋」プロジェクト
ピンク、ハートで地域の活性化を目指す

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2013/07/07 14:00

 日本で名称に恋がつく駅は4つ。そしてこの4つの駅を持つ鉄道各社では、昨年から合同で「恋」をテーマに地域活性化に取り組んでいる。

 「恋」の力で、町を元気に。恋という文字が名称につく駅を持つ鉄道各社が手を組み、地域活性化を目指す試みが始まっている。

 きっかけは、首都圏を走る西武鉄道(本社:東京都豊島区)が独自で実施していた「西武鉄道 恋まちプロジェクト」の呼びかけだった。路線に「恋ヶ窪駅(国分寺線)」があることにちなみ、恋を切り口に沿線の新しい魅力を発信していた。

 そして、同プロジェクトが呼びかけたのは、日本各地の恋の名を配した駅を持つ鉄道会社が協力して、各地域の活性化に取り組もうというものだった。

 西武鉄道以外にも、日本には3つの“恋の駅”がある。北から順に「母恋(ぼこい)駅/北海道室蘭市・北海道旅客鉄道(本社:北海道札幌市)」、東北の「恋し浜駅/岩手県大船渡市・三陸鉄道(本社:岩手県宮古市)」、そして最西端の「恋山形駅/鳥取県八頭郡・智頭(ちず)急行(本社:鳥取県八頭郡)」だ。

 各駅では、これまでも単独で恋に関連した動きはあったが、やはり注目度は高いとは言い難かった。そこへ西武鉄道の呼びかけがあった。答えは全社がイエスとなり、昨年「駅恋プロジェクト」が発足。5月には、初の4社合同のミーティングも実施され、各社の駅にはポスターなどPRツールが掲示された。

 今年に入り、動きもより具体化した。皮切りは1月に限定発売された「日本に4つ 恋の駅きっぷ」。これは4つの駅の切符をそれぞれ特徴ある台紙に収められたものだ。1セット400円を500セットの母恋駅他、各駅で合わせて2,200セットが用意された。反響は予想以上で、たちどころに完売となった。

日本に4つ 恋の駅きっぷ

 また、鉄道の車両や駅施設における、話題づくりの工夫も盛んだ。西武鉄道では、ある列車編成に限り1つだけ「幸せをつかむハートリング(QRコードつきハートの形のつり革)」を設けている。携帯電話などをかざせば、恋のおみくじも引けるとあって女性を中心に注目度は高い。

 また、智頭急行の恋山形駅は、今年6月に駅舎をピンク色に一新した。加えてハートのモニュメントを設置するなど、徹底的に恋にこだわる駅へと大変身した。

画像:智頭急行株式会社より
http://site5.tori-info.co.jp/p/chizukyu/syaryou_eki/eki/koiyamagata/

 一方沿線では、駅恋プロジェクトに合わせての新しい動きや交流も活発となっている。恋ヶ窪駅前市役所通り商店会では、ハートと商店会のキャラクターを組み合わせた新名物「こくぼちゃんクッキー(110円1枚)」も誕生し、好評となっている。さらに同クッキーは、恋し浜駅のある三陸鉄道の復旧イベント用にとプレゼントされるなど、地域同士を結ぶコミュニケーションツールとしても活用されている。

 小さなアイデアがきっかけで始まったプロジェクトではあるが、今後は地域の活性化に大きな役割を果たしていくかもしれない。

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