こんにちは、ラッセル・カマーです。本連載では、「個人信用情報」を分析して算出される「クレジットスコア」についてご紹介しています。
どういった要素が、どのようにクレジットスコアに影響を与えているのか。それを理解することで、主体的なマネーライフの参考にしていただければと思います。
契約の長さも評価の対象「口座保有歴」
クレジットスコアに影響を与える主な要素は5つありますが、今回はその3つめ、「口座保有歴」についてです。
どの程度の期間、ローンやクレジットの契約を結んでいるか。この契約期間の長さが口座保有歴です。これも、クレジットスコアに影響を与えるのです。

一般的に、契約口座の期間が長いほど、クレジットスコアにはプラスに影響します。もちろん、クレジットスコアは複数の要素を材料にして算出されますので一概には言えませんが、口座保有歴は長い(古い)ほうが望ましいでしょう。
口座保有歴を考慮するにあたって、具体的には、以下の3つのポイントがチェックされます。
ポイント(1)すべての種類の契約口座における、最初に契約したものの契約期間
契約口座には、クレジットカードもローンも含みます。特に、以下の3つの数値を分析されます。長い方がスコアにプラスの影響を与えます。
- 最も古い契約口座の契約年数
- 最も新しい契約口座の年数
- すべての契約口座の年数の平均
ポイント(2)最初に契約したクレジットカードの契約期間
ポイント(3)クレジットカード契約口座の最後の利用からの期間
クレジットカード契約については、最後の利用からどれくらい時間が経っているのかもスコアに影響します。長期間使用していないカードより、最近使用したカードの方が、プラスに判断されるようです。継続的にクレジットカードを利用していることで、支払能力や計画性があると判断されるためです。
保有口座歴、長ければ良いというわけでもない!?
ここまで読んで、「すでに多数のクレジットカードを持っているけど、解約したい場合どれから解約すればいいのか?」「新たにクレジットカードを契約したいけれど、新しく作るのは口座保有歴の平均を下げてしまうからNGなの?」といった疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
では、カードを解約したり新たに作ったりする時、どのような考え方で選べばいいのか? 次のページで解説します。(次ページへ続く)