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都会の屋上で「養蜂」静かなブームに
自然にやさしく、人へのご褒美も

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2013/11/24 14:00

 都会にあるビルの屋上で「養蜂(ようほう)」を営む動きが広がっている。都市の真ん中で養蜂、一見するとミスマッチのようだが、実際にはその逆のようだ。

 ハチミツや蜜ろう採取を目的にミツバチを飼育する「養蜂」にとって、都会は意外と適した飼育場所だといわれる。理由は花の多さ。確かに都会では、公園や個人宅の庭先など、1年中どこかで花が咲いている。さらに都市には、ミツバチの害虫や農薬といった問題も少ない。

 またミツバチは、自然の変化に敏感な環境指標生物でもあるため、都市のクリーンさを人間に教えてくれる存在でもある。そして飛び回るミツバチによる受粉は、都会に育つ植物にとってもプラスだ。

 もちろん得られた良質なハチミツは地域の特産となり、経済面でもメリットが見込まれる。

 自然保全と経済発展の両面に好影響をもたらす都市での養蜂だが、すでに実績を上げているのが、2006年に東京でスタートした「銀座ミツバチプロジェクト(運営はNPO法人 銀座ミツバチプロジェクト)」だ。

 食に関するシンポジウムをきっかけに、銀座三丁目のビルの屋上を舞台に始まった同プロジェクト。収穫量は初年度150キログラムに対して、2011年には840キログラムに達し、収穫したハチミツもスイーツなどの材料となり、新しい銀座の味として人気を呼んでいる。今年のイベントも間もなく始まる。マルシェやフォーラム、各回定員20名で3回、有料のミツバチ見学会(大人1,000円、ハチミツ50グラムのおみやげ付き)と内容盛りだくさんの「ファームエイド銀座2013(会場は銀座紙パルプ会館)」は、12月1日(日)から開催される。

 また、今年の春からは、銀座に近い八重洲でも「B-Beeプロジェクト」が始まった。音頭をとるのは鹿島建設(本社:東京都港区)。同社が提唱する生物多様性都市づくり「いきものにぎわうまち」の一環として関連会社である八重洲ブックセンター本店(東京都中央区)屋上に、ミツバチの巣箱が設置された。今後はプロジェクト名の由来でもある「Book(本)」と「Bee(ミツバチ)」をテーマに「Biodiversity(生物多様性)」を考える各種イベントが企画されている。

 都市での養蜂は、ミツバチを使った経済活動に過ぎないと指摘する声もある。しかし、けなげなミツバチの仕事ぶりは、とかく自然に無関心になりがちな都市に住む人間に、あらためて自然の営みについて気づかせ、考えさせてくれる。町の緑が豊かになり、ミツバチも人も元気に活動し、経済的な潤いにも貢献する都市の養蜂は、各方面にメリットを与える取り組みといえそうだ。

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