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携帯電話を「圏外」にするグッズ、続々
世界で広がる、人のつながりを大切にする動き

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2013/12/08 18:00

 モバイルツール全盛のいま、あえて「圏外」という環境を作り、会話やゆっくりとした時間を楽しもうという動きが世界で起きている。

 携帯電話やスマートフォンが生活の必需品となり、利用環境も整備された最近は圏外も少なくなった。その分、利用する時間も、場所も、そして場面も際限なく広がっている。一方で失われつつあるのが、ゆとりや会話などモバイルツールを介さないコミュニケーション手段であり、モラルかもしれない。

 もちろん、こういったモバイルツールへの過度の依存による弊害は、日本に限らず世界的な現象だ。そのせいか世界各地で、おしゃべりなど人と人とのつながりを楽しもうという動きも活発化している。手段は実に簡単。電波を遮断して圏外の状態を作り、携帯電話やスマートフォンを使えなくする。

 今年2月、ニューヨークで働くデザイナーが提唱したのは「フォンカチーフ」による携帯電話の電波の遮断だ。フォンカチーフは、携帯電話の電波を遮断する素材でできた小物袋。同小物袋に携帯電話をしまえば、圏外となりオフ状態となる。あとは、小物の表にある一文「MY PHONE IS 0FF for YOU」の通り2人で、あるいは家族や多くの友人と、会話をする時間を存分に楽しめばよい。

 南米ブラジルでは、この秋からユニークな試みが始まっている。これはビールメーカーであるポラールと通信会社のコラボレーションで、ビールクーラーに電波を遮断する仕組みを施し、ビールクーラーの半径1.5メートルの範囲を圏外にして、食事中の会話を楽しもうというものだ。ただしこの特殊なビールクーラーは、あくまでも食事中の会話に限った手段。従って、注文の料理や飲み物がそろい、ビールクーラーにもボトルが入った状態でしか電波は遮断しない。つまり食事前なら、いつものようにデジタルツールを使うことができる。しゃくし定規に一律遮断としない点は、ラテンのお国柄だけあってか何ともおおらかだ。

 そして、日本でもある商品が注目されている。「電波遮断仕様 モバイルケース(1,299円/ドスバラ・本社:東京都千代田区)」は、内部に電波を遮断する繊維が使われており、ケースのふたを閉じれば、オンの状態の携帯電話やスマートフォンも強制的に圏外となる。このケースがあれば、場所によっては電源を切ったり、マナーモードへと切り替えるなどの手間も省けると、重宝がる人も多いという。

 一方、アメリカでは航空機内での利用も緩和される見通しとなっており、ますます電波に追いかけられそうな環境が整いつつある。これに対抗するかのように、圏外を作る商品や手段のニーズも同時に高まっていくのかもしれない。

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