MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

自転車市場、新たな需要が生まれるか
無料の乗り方教室、東京都内で開講中

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2013/12/22 18:00

 意外と多い、自転車に乗れない大人たち。もしかしたらこの人たちが、自転車業界の救世主になるのかもしれない。

 このところ健康的で地球にもやさしい移動手段として、あらためて見直されつつある自転車ではあるが、自転車の市場自体はすでに飽和状態だ。経済産業省の「生産動態統計調査」によると、自転車の供給台数は2004年の1,159万台をピークに、2012年は951万台と、途中で多少の増減はあるものの、傾向としては減少へと向かっている。また同調査をもとに、一般社団法人自転車産業振興協会が分析を加えた「国内自転車生産・輸出入状況(2013年1月から9月)」では、昨年の同時期が78万台で総生産金額が約313億円だったのに対し、今年は71万台で約312億円。数字は下がり続けている。

 そんな自転車市場にあり、唯一元気なのは電動アシスト車だ。昨年と今年の9月までの比較でも台数では2万台増の約33万台、総生産金額も約14億円アップの233億円となった。しかし市場はマイナス傾向。つまり電動アシスト自転車以外のタイプについて、何かしらの策を講じる必要がある。とはいえ、自転車は一家に1台どころか、複数台の所有も普通のいま、新規の購入需要は見込めない。

 そこで業界が注目するのは、自転車に乗れない人たちだ。乗れない理由はさまざまで、都市部で見受けられるのは、交通量の多い道では危険であり、また移動手段の選択肢も多いため、自転車とは疎遠な人。地方では、長距離の移動もあり動力付きでなければ役立たない。そのせいか、自転車はダメでもオートバイには乗れるという人もいる。また坂の多い場所でも、自転車の利用は物理的に無理なようだ。

 そんな自転車に乗れない人たちに、自転車は理由はどうあれ練習すれば誰もが楽しめる乗り物と、アピールするのが休日に開講される自転車の乗り方レッスンだ。しかも料金は無料である。

 例えば、東京都では、悪天候時を除く日曜日と祝日は神宮外苑(港区、新宿区)と皇居(千代田区)で、一般の車両を規制してサイクリングコースが開放されている。この両コースがレッスン場となる。神宮外苑では、午前は9時30分、午後は13時よりの2回、日本サイクリング協会主催の乗り方教室が開催される。定員は午前、午後とも20名。

 一方、皇居の教室は自転車産業振興協会が主催し、10時から14時30分の間に受講を希望すれば、人数に応じて教室は随時実施される。これらの教室では、早い人なら受講1回にプラス練習、時間にして約3時間もあれば自転車を乗りこなすことが可能になるという。

 乗れるようになれば、うれしい上に“マイ自転車”も欲しくなり、購入すれば自転車市場も拡大につながる。休日は都心で自転車の練習。自転車に乗れない人は試してみてはいかがだろう。

【関連記事】
おしゃれなふんどし「しゃれふん」で世界を目指す 広告・SEO一切ナシで目立つ方法とは?
「香川を代表する讃岐うどんの老舗として、安売りはできない」 ネットショップ開設19年、うどん本陣山田家の今後の戦略
「10分完売のチョコレートビールをきっかけにネットショップに力を マニア向けから一般の人にもわかりやすく」
食品と電報の掛け合わせアイデア商品『マシュマロ電報』が大ヒット!軌道に乗るまでわずか3ヵ月の秘訣とは
日本の一級品を世界へ!グローバルECサイト「MONOHUB」、たった3人の起業物語

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5