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タクシー業界、倒産増、賃金減
告知媒体としての活用に光か

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2013/12/23 14:00

 業界に活気を取り戻すために。便利なサービスに加え、たとえばタクシーを媒体としての側面から考えてみても面白そうだ。

 タクシーの利用客増大を図るために、タクシーを告知媒体とする展開もありそうだ。

 まず、公共交通のひとつであるタクシー業界は、厳しい状況が続いている。2011年度に売上高1億円以上の業者2235社を対象として帝国データバンクがまとめた「タクシー・ハイヤー業者の経営実態・倒産動向調査」によると、2011年度の売上総額は1兆2,513億円と、2007年の1兆3,646億円を境に4年連続して減少した。逆に2007年は一桁だった倒産件数が、2011年には21件と増えた。

 では、ドライバーの懐事情はどうか。一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の「平成24(2012)年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」を見ると、2012年の年間賃金推定額は男性296万1,200円、女性が258万1,100円。全産業労働者の年間賃金推定額である男性529万6,800円、女性が354万7,200円と比較すれば、こちらも仕事のモチベーション低下が懸念される由々しき問題だ。

 そこでいま、新たな取り組みとして注目されるのがタクシーを「告知媒体」として使う試みだ。北海道札幌市の「長栄交通」は、車体全体にキャラクターほかが描かれた、「痛車」ならぬ「痛タクシー」を運行している。

長栄交通株式会社
http://www.choei-taxi.co.jp/

 同社の痛タクシーは、スペースに法的な制約のあるラッピング広告ではなく扱いはアート。したがって、カンバスとして車体全体を使うことが可能で、告知効果は抜群だ。かかる費用も基本的には全て長栄交通が負担しており、依頼主は気軽に相談もできる。

 長栄交通では、この日本では古くから家訓や社是にもちいられる「先義後利」の精神が徹底しており、痛タクシーに限らずタクシー車内の広告費も無料だ。成果も上々のようで、広告を依頼した先からのタクシー利用も増加傾向にあるという。また痛タクシーも、現在4作目の北乃カムイタクシーが町を快走している。

 思わず乗ってみたくなるようなタクシーが増えてくれば、タクシー業界も元気を取り戻すかもしれない。

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