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福井の冬の水ようかん、全国展開へ
みかんに続く、こたつの友になるか

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2013/12/29 14:00

 夏のイメージが強い水ようかん。しかし、今年はぜひ暖かい部屋でとアピールに余念がないのは、福井県の冬の定番銘菓、水ようかんだ。

 B級グルメブームを背景に、日本各地のご当地の味が注目されるようになって久しい。寒い季節ともなれば、食べる季節のギャップや、独特の食感と風貌を持つ福井県の水ようかんも、以前から話題となっていた。

 この福井県の冬の味である水ようかん、一見変わった習慣とも思えるが、そもそも水ようかんは、おせち料理の1アイテムだった。昭和初期あたりまでは、冬のお菓子のイメージが強かった。福井県の場合も、暮れに奉公先の京都から帰省して来た人たちが、みやげに持ち帰った水ようかんを食べていたのが発端などと、そのルーツには諸説あるようだ。

 福井県の水ようかんには黒糖が使用され、水分も多め。従って甘味も強くないやさしい甘さと、なめらかな食感が特徴だ。ただし、このやさしい甘さである糖度の低さは、常温では日持ちが悪い。このあたりも、冬の寒さが厳しい福井県で作られ続けられている一因ともいわれている。さらに、やさしい甘さはつい食べ過ぎるきらいもあるのか、大きさもA4サイズとボリューム感も満点だ。

 そんな福井県の水ようかんを一躍有名にしたのが「えがわの水ようかん(630円/えがわ・福井県福井市)」だろう。同商品の大きさにあぜんとし、味わって、そのおいしさに驚く人も少なくなかった。

ふくい南青山291(http://fukui.291ma.jp/shop/)より

 えがわの水ようかんに出会い、福井県の水ようかんファンも増えて、商品へのニーズも高まる中、流通過程でネックとなったのは水ようかんの特徴でもある水分の多さだった。現在、水ようかんに使用される紙製の容器では、輸送の過程で水気がしみ出すこともあり不向きだ。かといって容器の変更は、各店ごとでは費用面で難しいものがあった。

 そこで立ち上がったのが、福井市内で製菓や製パン資材の卸を手がけるカリョーだ。同社では、今年から容器業者にプラスチック容器を一括発注し、これを水ようかん製造5社向けに販売を始めた。もちろん5社には、えがわの水ようかんも含まれている。また同時に、水ようかん情報満載のウェブサイト「福井冬の水ようかん紀行」もアップされた。まもなく本格的な商品の販売も開始される予定だ。

福井冬の水ようかん紀行(http://fukui-mizuyokan.com/)より

 夏のイメージの水ようかんを冬にも味わう。果たして福井県の水ようかんは、日本全国の冬の味となるか。いずれは全国で「こたつでミカン、そして水ようかんも」という時代が訪れるのかもしれいない。

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