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日本もエネルギー資源確保か
探査急がれる、メタンハイドレートとは

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2014/02/08 22:00

 富士経済は1月22日、世界の海洋ビジネス市場とその最前線を調査した結果を発表した。その中で注目される市場としてメタンハイドレート市場を取り上げた。同市場は、2030年に2,130億円に拡大すると予想している。

 メタンハイドレートはメタンと水が混じった氷状で海底に存在し、シェールガスと同じく非在来型天然ガスに分類される。四方を海に囲まれた日本の海域にあるメタンハイドレートの埋蔵量は、天然ガスの年間消費量の100年分以上に相当するとみられており、資源の乏しい日本は開発を急いでいる。

 日本は2013年に世界で初めて海洋からのガス採取に成功したものの課題は多く、開発が順調に進んだとしても商用生産は2025年頃とみられている。本格的な商用生産に向け、積極的な調査と探査が各地で行われている最中だ。

 最近では和歌山県が、串本町潮岬沖で本年度2回目となるメタンハイドレートの調査を1月28日から実施した。県の漁業調査船「きのくに」から魚群探知機を使って調べたところ、メタンハイドレートの存在の目印となる粒状の集まり「メタンプルーム」の兆候が何カ所かで確認できた。今後はデータの分析を行い、その結果を3月末をめどに報告するという。

 一方、鳥取県の平井伸治知事は、早期にメタンハイドレートの試掘調査を実施するよう経済産業省に要請している。国は2014年度に鳥取県沖を含む隠岐周辺の海底で資源の有無を確認する音波調査を行う計画を立てているが、埋蔵量把握の試掘調査の着手時期は未定のまま。早期に調査することで、商用生産の実現を急ぐ。

 国内各地で調査が進む中、ライバルの中国は昨年12月、メタンハイドレートの商用化が2030年に実現しそうだと表明した。発表を行った中国国土資源部によると、昨年6月から9月にかけて、広東沿海の珠江口盆地東部の海域で初めて高純度のメタンハイドレート採掘に成功し、1,000億~1,500億立方メートルの天然ガスに相当する資源を確認したという。

 メタンハイドレートは世界中に豊富にあり、その量は現在判明している石油や石炭などの化石エネルギーの総量の2倍といわれている。採掘技術が確立されれば石油に依存する資源問題が解消されるだけに、技術開発競争の行方に注目したい。

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