日本で発明された「QRコード」は、いまや世界標準として定着しつつある。そしてスマートフォン全盛の今日では、さまざまな場所や内容で、クイック・レスポンスなサービスが提供されている。
町中でおなじみのモノに付いたQRコードで情報収集ができるのが、京都府の舞鶴市と香川県の高松市だ。
舞鶴市では今年2月より、市内の郵便ポストにQRコード付きのステッカーが掲示された。これは、各種スマートフォン向けアプリなどを手がけるメディアシーク(本社:東京都港区)と日本郵便(本社:東京都千代田区)がタッグを組んで開始した地域情報サービス。専用のアプリである「アイコニット」をダウンロードしたスマートフォンでQRコードを読み取ると、郵便ポスト周辺のお店や見どころといった観光情報を手にすることが可能となる。

また香川県高松市では、足元に注意したい。同市のQRコード付きはマンホール。昨年開催されたイベントの一環で、4月に設置されたデザインマンホールには、舞鶴市と同様に周辺の観光情報が入手できるQRコードが、うどん、屋島や那須与一など地元の名物、名所、そしてゆかりの人物がモチーフとなった図柄に混じって配されている。

アプリのアイコニット自体も使いやすい。読み取った情報は、アプリ内にアイコンとして自動保存され、あとはアイコンをタップするだけ。さらに、日本語含め英語や中国語など全6カ国語対応と、海外からの観光客も使いやすいのが特徴だ。
一方、QRコードを使った次世代決済サービス「ZNAP(ズナップ/日本での運営はMPayMe Japan・東京都中央区)」も、今年から本格始動となる。同サービスは、事前準備として専用アプリに自身のクレジットカード情報やパスワードを登録しておく。あとは、欲しい商品に貼られたQRコードをスマートフォンにかざし、パスワードを入力すれば支払いも完了と実に簡単だ。またアプリ内にはポイントやクーポンの機能もあり、決済時には画面に表示もしてくれる。また、MPayMe Japanは六本木にコンセプトショップ「QR BAR(東京都港区)」をオープン。店内では、ZNAPを使って料理やドリンクの注文をすることができる。
見つけてかざす。これからは旅行や買い物で出かけた際は、貴重な情報源や決済手段として「QRコード」を探すことも、欠かせない行動となるかもしれない。
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