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日本の家事労働、主役は女性
時給は育児1,180円、市場規模は130兆円超

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2014/04/05 14:00

 お金に換算すると、あらためてその大変さが理解できることがある。休日なしで、賃金も存在しない連日の家事も、そんなひとつだ。

 炊事、洗濯、育児など毎日の「家事」には、支出はあっても外からの収入はない。では、もしこの「無償労働」と称される一連の活動にお金が派生したら。はたしてどんな数字になるのだろうか。

 例えば“時給”は、いくらだろう。数ある家事の項目で最も時給が高額なのは、未就学児の育児・世話で、値段は1,180円となった。これはソニー生命保険(本社:東京都港区)が、2013年10月に全国の20代から60代の女性1,000人を対象に実施した「女性の活躍に関する調査」内の「家事を時給に換算すると」との設問に対する回答の平均額だ。2番目に高い時給は、小学生以上の子どもの育児・世話で997円、以下、食事の準備・後片付けが942円、掃除・洗濯が847円、買い物が778円と続く。

 それでは、1日の“報酬”はどうか。今度は、経済協力機構(OECD)が先ごろ発表した加盟国の性別による1日の家事労働時間を、前述の時給に当てはめてみた。同調査によると、日本は女性が5時間で、男性は1時間2分。未就学児を持つ共働き家庭の平日であれば、女性は育児5時間分の5,900円、ほかの項目も全て該当するとして合計は8,467円。男性は最高でも1,180円と、いかに女性は連日収入を得る仕事以外にも奮闘しているかがわかる。ちなみに日本の男性の1時間2分は、OECD加盟国のなかでは最低ランク。トップはノルウェーで、女性3時間30分で男性3時間だった。

 最後は家事の“市場”を見てみたい。仮に家事を含めた無償労働を金額に置き換えた場合、2011年で138兆円を超えているそうだ。同数字は、内閣府が総務省のまとめる社会生活基本調査をもとにして、1981年から5年ごとに発表している推計だ。138兆円のうち、家事は130兆6,000億円を占め、炊事、洗濯といった家事全般で約88兆6,000億円、買い物約27兆2,000万円、そして育児が約14兆8,000億円と、実に豪快な数字が並ぶ。

 なおこの途方もない金額だが、現実の社会では近い数字がある。それが、日本銀行が供給する通貨であるマネタリーベース(紙幣や硬貨+日本銀行の当座預金)。2012年12月のマネタリーベースの額が、131兆9,837億円となっている。次の内閣府の推計の発表は2016年。金額はどう変化しているだろうか。

 連日激務で残業も多い日本の労働環境。しかし、家事をお金に換算してみると、既婚男性はもっと効率よく仕事をこなして、早く帰って女性に協力したほうがいいのかもしれない。

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