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それでもまだ、単純な「分散投資」を続けますか? 暴落に強いマルチ・ストラテジー、3つのモデルプラン

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2014/04/30 08:00

 単純な分散投資で耐え続けているのは、リーマンショック等の失敗に学ぶ気がないということでしょうか。個人投資家でもヘッジファンド並みの運用が簡単にできそうな、「マルチ・ストラテジー」3つのモデルプランを作ってみました。

それでもまだ、単純な資産分散アプローチで続けますか?

 2005年夏から年末にかけての「小泉劇場相場」や、2012年11月から2013年5月までの「アベクロ相場」のように誰でも簡単に儲かる「サル・ネコ上昇相場」は、7年から10年に一度ぐらいしかありません。

 また、2008年のリーマンショックのような暴落では、世界各国の株式だけでなく原油も金も同時に下がるので、従来の日本株・外国株・REIT・コモディティといった投資先を分散する手法は役に立ちません。しかし、大暴落は叩き売られた資産を買う側に回ることができれば大きなリターンを手にするチャンスにもなります。

 実は、投資パフォーマンスの大部分は、「10年に一度のサルネコ上昇相場にきちんと参加できたか」、「大暴落に巻き込まれずに、逆に買いに回ることができたか」という2点だけで決まるといっても過言ではありません。

 暴落に関して、海外ではリーマンショックの失敗からの学習が進んでいます。平常時は無関係に見える資産も、暴落時には相関が著しく上昇する現象に対応するために、様々な投資ストラテジーを用いるヘッジファンドを上手に使ったり、様々な投資戦略に沿って運用するETFや投信が次々と世に出されたりしています。

 一方日本では、一部の努力にもかかわらず、相変わらずリーマンショック前と変わり映えのしない単純な資産分散アプローチが主流といえます。そこで、個人投資家が自分でできるマルチ・ストラテジー運用(投資戦略の分散)を考えてみましょう。

投資戦略の分散(マルチ・ストラテジー)なら暴落にも強い

 どんなに業績がよい個別株を選んでも、暴落時には相場全体で利益の何倍まで買われるかという基準(PER)が下がるので、ほとんど全ての銘柄の株価が下がります。また、投資主体のグローバル化と巨大化が進み、暴落時の各資産間の相関が急上昇することを考慮すれば、米国株やREIT、原油などに“分散投資”しても、次の暴落ではリーマンショックの時と同じように痛い目をみることは必至でしょう。「投資対象を分散して長く保有する」のは“結局買うだけ”のアプローチなので限界があるのです。

 一方、暴落前にキャッシュを温存していれば、暴落は絶好の投資機会になります。また、ショート(売り)を活用できれば、下げ相場で儲けることもできます。他にも、「同業種の割安な会社を買って、割高な会社を売る」とか「年金運用のJPX400指数採用で買われる会社を買い、売られる会社を売る」ロング・ショート戦略なら、相場全体の変動とは無関係に収益を得ることが期待できます。

 このような異なる概念の投資戦略を併用するマルチ・ストラテジー運用なら、旧来の買いっぱなし運用とは異なり、リスクの分散を図りながら、暴落にも強く、サルネコ上昇相場にもしっかり乗ることができる可能性が高くなります。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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