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バフェットはバブルを予測していた! 著名投資家の指標で見た、“今”の投資法

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2014/06/04 08:00

 ある国の株式相場に急落の可能性が高まっていないか、あるいは逆に売り込まれすぎていないかを見る指標に「バフェット指標」と言われるものがあります。米国市場だけでなく、日本市場にも有効とも言われるその指標で現状をみると……。

バフェット指標は米国のバブルを的確に予測していた!

 バフェット指標とは、投資の神様とも言われることがあるウォーレン・バフェット氏が愛用しているとされる指標で、「その国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べるもの」です。論より証拠、まず米国のバフェット指標をみてみましょう。

 図1は米国の名目GDPと時価総額の推移をみたものです。時価総額には時価総額の推移を表す株価指数であるWilshire 5000を用いています。

図1 米国のバフェット指標(GDPと時価総額総和の推移)
図1 米国のバフェット指標(GDPと時価総額総和の推移)

 過去の動きを見ると、2000年前後のITバブルの時期の米国株は明らかに過熱気味で、暴落シグナルになっていました。また、サブプライムバブルの2006年、2007年にも株式時価総額がGDPを超えていました。その見方では、「現在の米国株は1998年から2000年のITバブルぐらいに過熱気味」と言えそうです。

 なお、この指標の使い方で難しいところは、割高とは言えてもいつ暴落するとはわからないことで、数年以上も割高であり続けることもしばしばある点です。

日本株をバフェット指標でみると……

 もとは米国市場の動向を見るためのバフェット指標ですが、証券市場が発達し外国為替取引の規制がない他の先進国でも有効と推測されます。

 そこで、日本株に当てはめてみたのが図2で、日本の場合もバフェット指標が見事に当てはまっているようです。1988年から1989年の「日本の株・不動産バブル」には24-48%もGDPを上回り、またサブプライムバブル末期の2005年から2006年にも4%から6%程度GDPを上回っています。

図2 日本のバフェット指標(GDPと時価総額総和の推移)
図2 日本のバフェット指標(GDPと時価総額総和の推移)

 ただし、これを見て、「2013年末の日経平均16,291円、TOPIXで1302.29ポイントでも日本株はまだ安心かぁ~」などと安心はできません。日本株市場では外国人投資家の影響が大きいことと、近年世界各国の株式市場の相関が高まっていること、暴落時にはさらに相関が高まることを考えれば、仮に米国株暴落が始まれば日本株も大きく下げることになります。実際に2000年前後のITバブル期には日本株は割高とは言えなかったのに、米国株安につられて大きく調整しています。

 さらに図2をよく見ると、「あれ~。いつの間に日本株はそんなに上がっているの?2000年のITバブルの頃は日経平均は2万円台だったよね」という疑問が沸いてくる方も多いでしょう。(次ページヘ続く)


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