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「投資手法」だけ注目しても儲かりませんよ! 「ドルコスト平均法」を始める前に考えるべきこと

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2014/07/02 08:00

 投資手法ばかり強調される傾向にあるようですが、「天・地・人」で言えばあくまで「人」に当たる部分。勝ち負けを左右するさらに重要な「天」と「地」とは?

 「天・地・人」が国家運営や企業経営で意識すべき要素として言及されることがあります。もともとは孟子の言葉で、“天”は機会やタイミング、“地”は有利な地形や自分に有利な場所、“人”は人の和を指します。

 これを投資に当てはめてみるなら、天(タイミング)、地(投資対象)、人(投資スキル)の3要素が重要と言えそうです。ただ、投資ではプロもアマも、個別金融商品やシストレのソフト、あるいはドルコスト平均法などの投資スキルや手法ばかり強調する傾向があるように思われます。

投資では、まず“地(投資対象)”、そして“天(タイミング)”。最後が“人(投資スキル)”

 孟子は、天・地・人の重要性についてリーダーへの教訓も含めて、“人(の和)>地(の利)>天(の利)”の順で重要と述べています。しかし、個人投資家が数十万円から数千万円の自己資金の運用を考える場合はかなり状況が異なります。

 まず、数百億円も動かす超大口個人投資家でもない限り、個人投資家が市場全体の値動きにインパクトを与えることはまずありません。また、市場参加者の数も多いので、特定の相手と競う国家や企業とは違います。さらに、個人投資家は自分の意思だけで投資の意思判断ができるので、“人”と言っても“人の和”ではなく、投資スキルに限定されてきます。

 つまり、自分以外の要素で決まる価格を受け入れるだけのプライステーカーとなり、自らできることは限られているのです。

 そうなると、「塩漬け保有してしまっても何年か待てば長期的には戻る投資対象かどうか、逆に国家なら人口が減り、貯蓄が減っていく縮小経済であったり、個別企業ならカリスマ経営者が去ったりして衰退過程にある投資先か否か?」という投資対象(=“地)の選択が最も重要になってきます。

 次に重要なのが“天”(=“投資タイミング”)です。バブルのピークではどんなボロ株でも高い値がつきますし、逆に暴落時には超優良株でさえも叩き売られます。年がら年中“ご機嫌投資”するのではなく、注意深く暴落を避けることができれば極めて高いリターンが期待できます。逆に、もし投資対象が下落トレンドにあったとしても、だらだらと下げている期間や世界同時暴落を避ければ良いのです。

 最後に来るのが、運用スキル・手法や投資に用いる手段(金融商品)です。「ドルコスト平均法でコツコツ長期投資する」、「逆張り要素を強めたバリュー平均法を長期間使ってみる」、「感情を入れずに投資できるシステムトレードに徹する」といった運用手法や、レバレッジETFや、ミニ先物、レバレッジトラッカーといった各種商品を特性を理解して使い分ければいくらかパフォーマンスに差が付きます。しかし、いくら運用手法や運用商品が優れていても、イマイチの投資対象に稚拙なタイミングで投資してしまっては結果はしれたものになります。


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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