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銘柄入れ替えで稼ぐには? 8月の「JPX日経インデックス400」での銘柄と投資法を考えてみた

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2014/07/09 08:00

 株価指数の特徴を理解すれば、構成銘柄の入れ替えや追加を投資機会にできる可能性があります。一方で、株価指数に連動する(パッシブ運用)投資信託の保有を何も考えずに続けていると、おいしいところを持っていかれるかも……。

まずは、2000年日経平均銘柄入れ替えのおさらいから

 2000年4月15日に日経平均を構成する225銘柄のうち、30銘柄もの銘柄入れ替えが発表され、同年4月24日に実施されました。この9日間については鮮明に覚えている市場関係者も多いと思いますが、証券会社のトレーディングフロアは投資機会を逃すまいと大騒ぎでした。

 この結果、日経平均は入れ替えが行われなかった場合に比べ、2,000円程度下落したとされています。つまり、この大量入れ替えなければ、現在の日経平均は15,000円台ではなく、17,000円を超えていたことになります。

 具体的には次のようなことが行われていました。

株価指数をベンチマークにしてパッシブ運用しているファンドの行動

 株価指数と同じ値動きを実現するために、入れ替え当日の引け値で新規組み入れ銘柄を買い、外れる銘柄を売ります。

 それより前に新規組み入れ銘柄が上がりそうだと思っても、事前に購入すると株価指数との乖離が起こってしまうので、傍観するのが“正しいパッシブ運用”となります。組み入れ時点で新規銘柄が割高になってしまい、その後下落しても、株価指数も連動して下がるので気にする必要はありません。

銘柄入れ替えを裁定機会にしようとする投資家の行動

 どんなに割高になっても、入れ替え当日にパッシブ資金が大量に新規組み入れ銘柄を購入し、どんなに売り込まれていても外れる銘柄を売ってくることを見込んで、入れ替え発表直後から新規組み入れ銘柄を買い、外れる銘柄を空売りします。

 そして、組み入れ当日の大引けで反対売買を行えば、新規組み入れ銘柄は大きく上昇し、外れる銘柄は下がっているはずです。こうしてほとんどリスクを採らずに裁定取引で儲けることができる可能性があります。

 なお、信用取引の空売りは逆日歩が高くつくこともありうるので、貸し株が使えるヘッジファンドが有利です。応用手法として、発表直後に新規組み入れ銘柄を買い、株価指数先物を売ることもできます(これなら外れる銘柄を空売りする必要がないので、利幅は減りますが簡単にできます)。

 さらに、入れ替え時に新規組み入れ銘柄が非常に割高、外れる銘柄が非常に割安な状態になっていれば、組み込み日の大引けでポジションをドテンして、組み入れ銘柄を空売りし、外れる銘柄を買うこともできます。割高・割安な状態がその後数日から数週間かけて解消される過程で手仕舞えば、「一粒で二度美味しい」裁定取引ができます。

 上記のような取引は、パッシブ運用の投資信託で広く使われている日経平均のような株価指数では期待収益が大きくなりますが、マイナーな株価指数では収益機会にはなりません。

 ちなみに、2000年の日経平均大量銘柄入れ替えは市場関係者の批判が大きかったため、その後の銘柄入れ替えは1~3銘柄程度で、かつ日経平均株価の算出に影響が大きい高株価のものが避けられる傾向が生じ、現在に至っています。

 では、TOPIXではどうでしょう。


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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