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おいしい「緑茶」の1杯で、人と地域に活力を
北では伝統の継承を、南は新名物として期待大

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2014/07/20 12:00

 いま、2種類のおいしい「緑茶」が注目されている。産地は北と南、伝統と新タイプと、内容は全く異なるが共通点もある。それは、どちらも、現段階では味わうことは難しいこと。そしてもうひとつ。どちらも地域活性化への貢献だ。

 北の緑茶は「気仙茶」という。爽やかな甘味の余韻が続くのが特徴で、岩手県の陸前高田市や大船渡市周辺の在来種。場所柄北限のお茶とも呼ばれ、栽培の歴史は300年以上だという。ただし目的は、茶農家や地域で楽しむ自家用の緑茶であり、原則はあくまでも我が家の1杯。従って栽培場所は畑の一角で収穫量も少なかった。しかし、この伝統ある緑茶づくりも高齢化により栽培者は減少の一途をたどる。さらに先の東日本大震災による津波の被害もあり、このまま消滅かと危惧されていた。

 この窮地を脱するために、地元の有志が中心となり、2012年に「北限の茶を守る気仙茶の会」を結成。以来、お茶づくりの伝承や、お茶を介しての町おこしを行っている。その内容は、震災で被害を受けたお茶の木の再生あり、茶摘み体験やお茶会での地元住民の交流イベントありと、多岐に亘る。さらにはこれまでのお茶栽培に関するノウハウを冊子にまとめるため、クラウドファンディングを利用しての資金調達も開始。すでに目標額の130万円には達したが引き続き協力者を募集中だ。1万円以上で気仙茶の特典がつくので、いち早く味を確かめたい場合は、この支援が入手の近道だろう。期限は7月25日まで。

 一方、南の緑茶の茶葉は“赤い”。その名も、緑茶らしからぬカタカナ表記で「サンルージュ」。独立行政法人の農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所、日本製紙グループ本社(東京都千代田区)など産官学で共同開発した新品種だ。既存の緑茶にも含まれ、コレステロール改善に効果があるといわれるカテキンに加え、抗酸化作用を持つアントシアニンも多く含まれているのが特徴で、次世代の高機能茶とも呼ばれる。またアントシアニンの色素が赤いため、色も鮮やかで、ビジュアル面でも画期的な緑茶でもある。

 2011年より、天城町農業センター(鹿児島県大島郡/徳之島)を拠点に、「新たな地元の特産品に」を合い言葉に、本格的な栽培もスタート。同時に、「サンルージュ」を使ったさまざまな商品開発も進められている。そして今年、緑茶よりひと足早く商品化されたのが「サンルージュお茶のドレッシング」(486円・税込・180ミリリットル/フンドーキン醤油・本社:大分県臼杵市)」。爽やかな味わいが楽しめるフレンチタイプのドレッシングで、色はもちろん赤だ。

 日本人の生活になじみの深い緑茶の中では変わり種ともいえる「気仙茶」と「サンルージュ」。お茶好きならずとも、機会があれば一度味わってみてはいかがだろう。

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