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地方のリゾート施設や鉄道の経営再建
2つの企業の手腕に期待が高まる

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2014/07/27 14:00

 ともに本社は東京の新宿にあり“旅”のイメージが強い企業だ。そしていま両企業には、地方の施設の経営再建に、その手腕が期待されている。

 旅や移動を考える際に、必ず選択肢となる企業が2つある。ひとつは旅行業界のベンチャー、もうひとつは高速バスにおける風雲児だ。そしてこの両社では、いま共通するミッションに挑んでいる。それは、地方で元気のない施設の再建だ。

 長崎の次は愛知へ。エイチ・アイ・エス(本社:東京都新宿区)が、2010年から着手していたハウステンボス(長崎県佐世保市)の再建に要した時間は5年間だった。昨年末、2014年9月には再建完了を宣言し、2010年から10年間に市から受ける予定の年間約7億円の再生支援交付金も、残りは返上されることとなった。

 そして、このV字回復を再びと、次に同社が取り組むのは「ラグーナ蒲郡(らぐーながまごおり・愛知県蒲郡市/運営は蒲郡海洋開発・本社:愛知県蒲郡市)」。風光明媚な三河湾に面した複合マリンリゾートとなった。

 ラグーナ蒲郡は、2001年のマリーナを皮切りに、遊戯施設のラグナシアやショッピングモール、そして温泉、リゾートマンションなどが次々と開業。しかし施設の充実化に反して、交通の便の悪さ、競合の多さ、さらには埋立造成といった初期投資費用の負担や分譲事業の遅れなどマイナス要因が重なり、年々経営状態は苦しくなる。そこで今回、委ねられたのがラグナシアほか主要施設の運営だった。事業開始は8月1日、初年度は来場者数約84万人、売上高49億円、経常利益3億6,000万円を目指すと発表したエイチ・アイ・エス。今回も見事復活となるか、期待が高まる。

 一方、個性ある高速バスで人気のウィラー・アライアンス(本社:東京都新宿区)の新たなる挑戦は鉄道となる。同社が、2015年春より運行を委託されたのが、京都府の第三セクターで運営、京都と兵庫の日本海側を走る「北近畿タンゴ鉄道(本社:京都府宮津市)」だ。沿線には山陰海岸ジオパーク、日本三景の天橋立など、絶景ポイントが点在するが、沿線の人口減もあり利用者は減少の一途。2010年には、約8億4,000万円と第三セクターでは最大級の赤字路線となる。そこで経営再建策として決定したのが「上下分離方式」の採用だ。

 上下分離方式は、鉄道運行を“上”、鉄道の線路や施設の保守業務を“下”に分けて経営するスタイルで、今回のウィラー・アライアンスが手がけるのは上の部分となる。異業種ならではの視点で新旋風を巻き起こすかもしれない。

 地域に元気を取り戻すために、間もなく両社の挑戦が本格化する。地元はもちらん各方面から注目が集まる。

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