MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

富士登山者の83.1%が「また登りたい」
入山料で安全面や環境対策は解決できるか

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2014/08/09 18:00

 世界遺産登録で世界から注目を集めている富士山。登山者の多くがまた登りたいと考えているようだ。

 富士山エリアを完全ガイドするウェブサイト「フジヤマNAVI」(運営:富士急行株式会社)は、富士山の山梨県側5合目の施設で、富士登山を行う直前の264名と、富士登山を行った直後の192名を対象に調査を実施した。調査期間は7月11日から13日にかけて。

 まず、これから富士登山に向かう人に、頂上まで登りきる予定かを聞いたところ、98.5%の人が「はい」と回答した。一方、それらの回答者に対して登山後に行ったアンケートでは、実際に頂上まで登り切ったのは87.0%で、11.5%の登山者が頂上を目指しながらもたどり着けなかったことが分かった。

 そこで、富士登山直後の人に、富士山にまた登りたいかを聞いたところ、「絶対にまた登りたい」の26.6%と、「また登りたい」の54.7%をあわせて、81.3%の人が再び富士登山をしたいと回答。富士登山者の多くがリピーターとなっている様子が分かる。ちなみに、「もう登りたくない」は14.6%、「もう二度と登りたくない」は4.2%だった。

 このように、富士山が多くのリピーターを獲得しているのは、かつて課題となっていた環境問題が徐々に改善傾向にあることも影響しているようだ。

 その1つがトイレの問題。過去には、富士山の山小屋トイレは垂れ流しの状態で、し尿やトイレットペーパーが悪臭を放ちながら山肌を汚し「白い川」といわれるなど問題になっていた時期もあった。しかし現在は、すべての山小屋トイレがし尿を放流しない、環境に優しいトイレに整備されている。また、登山道に散乱していたごみも、自治体や市民団体によって清掃活動が行われるなどしたため、最近では目立たなくなっている。

 さらに、今年の夏からは、富士山5合目から山頂方面を目指す登山者を対象に、入山料1,000円を徴収するようになった。入山料の正式名称は「富士山保全協力金」。協力金のため強制力はないものの、できる限り公平に登山者から集めるため、協力者に記念品として缶バッジやガイドブックを配布している。集めた協力金で、トイレの新設や環境モニタリング、救護所の設置や安全指導員の配置をする予定だ。

 登山者が増加すると、環境保全や安全対策を一層充実していく必要がある。入山料の徴収でさまざまな課題や問題が解決されるか、今後の動向に注目が集まる。

【関連記事】
世界文化遺産、富士山に登る 保全協力缶バッジや焼印でさらに楽しく
世界文化遺産の登録効果か 富士山がらみの鉄道構想、続々
極めて良好、日本・台湾の旅行事情 富士山と姉妹山提携、ランドマーク友好宣伝計画も
世界遺産登録で、盛り上がる富士山 ガイド付き、サイクリングなど企画ツアー続々
標高と同じ「3,776円」の富士山関連グッズ 世界文化遺産登録を機に人気上々

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5