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子ども版NISA、親や祖父母の資産を子どもへ移動
個人資産の流動化につながるか

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2014/09/13 20:00

 日本にも、子どものための資産形成を助ける「子ども版NISA」が誕生しそうだ。

 金融庁は8月28日、自民党の財務金融部会に2015年度税制改正要望案を提示した。その中には、少額投資非課税制度(NISA)の非課税枠を、現行の100万円から120万円に拡大する案が示されていた。

 また、親や祖父母が子供や孫名義の口座を作って投資する「子ども版NISA」の創設案も盛り込まれた。「子ども版NISA」の非課税枠は年80万円で、17歳までは払い出しを制限する。子ども版と既存のNISAを組み合わせれば、投資枠は200万円に倍増することになる。

 今回の「子ども版NISA」の案は、NISAが手本にした英国の資産形成制度「ISA」(Individual Savings Account 個人貯蓄口座)」の、「ジュニアISA」を模している。

 英国の「ジュニアISA」の名義人は18歳未満の子どもで、名義人の両親や祖父母らが資金を拠出する。名義人が18歳になると、自動的に18歳以上が対象の「ISA」(アダルト/レギュラーISA)に切り替わる。「ジュニアISA」の非課税期間は無制限など優遇されているが、名義人が18歳になるまで引き出しが不可などの制約もある。

 英国で「ジュニアISA」が導入されたのは2011年11月。その後着実に普及が進み、現在では子どものための資産形成制度として、重要な存在に成長している。

 日本には、子どもの将来のため、資産形成を支援する制度は導入されていない。もしも、「子ども版NISA」が導入されれば、親や祖父母が子や孫の教育資金などを、非課税枠を利用して、効率よくためることができる。また「子ども版NISA」を活用することで、親や祖父母世代が持つ金融資産を、子や孫へスムーズに移動できる。

 「子ども版NISA」は、個人が所有する金融資産の流動化を狙う政府と、効率よく資産を増やしたいと考える利用者の双方に、有用な手段となるかもしれない。

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