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「オムライス」で地域の活性化
北陸と四国の町おこしは実を結ぶか

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2014/09/28 16:00

 日本で生まれた洋食「オムライス」は、全国各地で愛される味だ。そんな中、北陸と四国のある場所では、オムライスは町おこしのための“郷土料理”となっている。

 北陸は発案者の故郷だそうだ。2011年にスタートした「オムライスの郷」プロジェクトは、石川県のほぼ中央に位置する宝達志水町(ほうだつしみずちょう/石川県羽咋郡)の地域活性化策。同町は、オムライスを考案した料理人である北橋茂男氏の生まれ故郷だった。

 オムライスの誕生には諸説あるが、最初から現在のオムライスと同じくトマトケチャップライス&鶏卵というスタイルだったのは、北橋氏の創作だったようだ。誕生は大正時代にさかのぼる。当時、大阪市内で食堂を経営していた北橋氏が、常連客をもてなす新メニューとしてひらめいたのがきっかけだったという。

 このもてなしの心は、観光客を呼び込む際にも相通じ、加えておいしい味は新しい観光資源にもなる。幸い発案者である北橋氏の食堂は、現在も北橋氏の子孫らにより営業されており、食い道楽の大阪でも人気店。そこで宝達志水町では、北極星の協力のもとで、オムライスの郷プロジェクトの着手となった。

 以来3年が経過したいま、町内には役場の敷地内にあり味はもちろんオムライスに関する各種情報の発信基地であるコミュニティカフェ「オムライスの郷」や、全14の店舗にて1,000円札1枚あれば、定番から創作系のオムライスを味わうことができる。また毎月23日を「オムライスの日」に制定。この1日は各店舗で料金割引や温泉入浴無料券などと、多彩な特典も用意される。ちなみに23日となったのは、発案者・北橋氏の誕生日に由来するそうだ。

 一方、四国では特産品を生かしてと、今年から始まった「ひだかへびゅ~ん オムライス街道」だ。高知県の山間部、高知市の西にある日高村(高知県高岡郡)は、高い糖度が特徴のシュガートマトの産地。しかしシュガートマトは有名でも、村自体の知名度はいまひとつ。そこで村長の音頭で始まったのが、シュガートマトを使った村独自のメニュー開発。ここでも白羽の矢が立ったのは、人気のオムライスだった。

 今回、お披露目となったオムライス街道は、全部で6店舗で構成されている。それぞれの店舗では、750円より昔ながらの味から趣向を凝らしたものまで揃っている。さらにスタンプラリーも実施されており、全店舗制覇者にはもれなく好みの店舗のオムライスが1回無料と、抽選で日高村特産品の詰め合せが当たるチャンスもある。

 オムライスで地域の活性化を。だがまだ日は浅く、勝負はこれから。ならば今秋は、絶品のオムライスを求めて北陸や四国へ。グルメと行楽&地方経済の発展の一助にと、出かけてみるのもよさそうだ。

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