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円安で輸出は回復も、円安関連倒産は2.4倍に
急激な為替変動で経済に悪影響も

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2014/10/25 18:00

 円安は輸出企業の業績を好転させる材料になるため、大いに歓迎されていると思いきや、最近ではデメリットも見えてきたようだ。

 今年前半には1ドル102円をはさんで推移していた円相場が、8月を過ぎたあたりから一気に円安に動き出し、10月には1ドル110円近くまで値下がりした。その後、円高方向に修正されつつあるものの、半年前と比べるとかなりの円安となった。

 円安になったことで、輸出は改善しつつあるようだ。財務省が9月18日に発表した、「平成26年8月分貿易統計(速報)の概要」によると、8月の輸出は5兆7,060億円で、前年同期比でマイナス1.3%だった。しかし、10月8日発表の「平成26年 9月上中旬分貿易統計(速報)」によると、9月上旬と中旬の輸出は4兆2,621億2,400万円で、前年同期比でプラス7.5%となり、回復傾向にあった。

 その一方で、円安による倒産が増えている。

 東京商工リサーチが10月8日に発表した円安関連倒産の調査結果によると、今年の1月から9月に発生した円安関連の倒産は214件で、前年同期の89件の約2.4倍に達した。

 内訳を見ると、自動車貨物運送業などの運輸業の81件が最も多かった。円安によって燃料価格が高止まりしたことなどから、収益を圧迫したようだ。以下は、製造業の44件、卸売業の41件、サービス業他の19件、小売業の11件などと続いた。円安の影響で原材料の高騰を招いたことから、幅広い産業に影響が及んでいる。

 円安で潤う企業がある一方、収益の悪化から中小企業を中心に体力を消耗している企業も多い。円安といえども、急激な為替変動は経済に悪影響を及ぼすようだ。

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